ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「かきもち」

今日、新聞を読んでいると、兵庫県の寒い地方では、かきもちづくりが最盛期を迎えているという記事が出ていました。

 

かきもちという言葉を聞くので、なつかしく思い出しました。私が子供の頃は,どの家でもかきもちを作っていました。

 

お正月にもちつきをして、まだもちがやわらかい間に包丁で薄くもちを切って、寒い風があたる場所にもちを干して、かきもちをつくったものです。

 

我が家でも、祖母が、毎年冬になるとかきもちをつくってくれました。かきもちには、エビやのりや砂糖などが入ったいろいろなかきもちがありました。白色、赤い色、緑のかきもちなど、いろいろなかきもちをつくってくれました。

 

私の子供の頃は、今のようなおいしいおやつは、ありませんでした。おなかが減って、何か食べたいと思ったときに、食べたのがかきもちでした。

 

かきもちを火鉢の炭火で焼いて食べました。子供の頃は、かきもちがおいしいと思いました。やきもちを小さく切ってつくったあられも、おいしく食べた記憶があります。

 

私はかきもちの中でも、エビの入ったかきもちが大好きでした。かきもちは、保存食でしたので、いつまでも食べることができました。

 

私の子供の頃は、近くの農家に行くと軒下や、縁側に、かきもちをすだれのようにつるして干してある光景がありました。かきもちを風にさらして、干す光景は、田舎の風物詩でした。

 

今は、そんなかきもちの干した光景は見なくなりましたが、ときどき、スーパーなどに行って、お菓子売り場を見ていると、昔なつかしいかきもちが売っていることがありました。

 

手に取って値札を見ると、けっこう高い価格がついているのに驚きました。私の子供の頃は、おやつといえばかきもちしかありませんでした。

 

私の子供の頃は「おかき」と言って、自宅で食べるのが唯一の楽しみでした。おかきを炭火で焼くと香ばしい香りがしました。

 

私は、子供のときに、祖母が包丁でおもちを薄く切っている姿を見かけました。おもちが硬くなると、包丁で薄く切るのが大変だったようです。

 

私が近くに住んでいる親せきの家に遊びに行くと、その家でも必ず、かきもちを土産にくれました。かきもちは、家それぞれの味がしました。

 

かきもちで思い出すのは、子供の頃は干し芋もよく食べたことです。干し芋も、おいしいおやつでした。火鉢の炭火で干し芋を焼いて食べると、やわらかくておいしいおやつになりました。

 

私は干し芋を、少しこがして食べるのが好きでした。干し芋は生でも食べられるので、おなかが空くと、よく干し芋をたべていました。

 

私の子供の頃は、チョコレートやケーキのような高価なものはありません。唯一のおやつがおかきと干し芋でした。子供の頃に大変おいしいと思いました。

 

なつかしい思い出です。

また、子供の頃に食べたおかきや干し芋を食べてみたいですね。

 

おかきと干し芋は、寒い冬のおいしいおやつでした。

 

 

2020.2.21.午前11時40分

里山 歩樹 (藪野 正昭)