ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】ー「灘の酒の話」

今日は、このブログを書いて気がつきましたが、日付を見ると2の数字が並ぶ2の日ですね。

 

どうでもよいことですがこのように、2の数字が続くのはめずらしいので、気になりました。何かよいことがあると良いですね。

 

ところで、今日は、灘の酒の話です。神戸は全国一の酒どころです。日本酒の約3割を西宮から神戸に続く、灘の五郷で生産されています。

 

灘の日本酒は、兵庫県が開発した「山田錦」と六甲山の「宮水」を使って醸造される日本酒です。灘のお酒は辛口が多いので、男酒と言われています。これに対して、京都・伏見のお酒は女酒と言われています。

 

日本酒は長いあいだ、日本人の酒離れと人口減のため、生産量が減少を続けていました。灘はピーク時の半分以下まで減少したと言われています。

 

ところが、ここ数年減少の歯止めがかかり、少しずつ生産量が増えてきています。その最大の要因は、海外への輸出が増えていることです。近年の和食ブームで、日本酒に関する外国人の関心が高まっているようです。

 

海外のレストランでも、「SAKE」として注文すれば、日本酒が出てくると言われています。日本酒もいよいよワインのように、「世界」に通用するアルコールになってきました。

 

それを象徴するように、今日の神戸新聞を読むと、アメリカのテレビ番組に酒づくりを報道するため、アメリカのテレビ局が、灘の酒蔵を取材に来たと記事に書いてありました。

 

アメリカのテレビ局が灘の酒蔵の特集を作るようですね。日本酒はいまや世界的な酒となりました。私は以前は日本酒の微妙な味は、外国人にはわからないと思っていましたが、そうではないことがわかりました。

 

おいしい酒や料理に国境はない事がよくわかりました。日本が生んだ伝統技術と、自然から生まれた日本酒の素晴らしさは、今や世界共通のものです。

 

そのためか先般は、国際的なベルギーの酒品評会が、神戸ではじめて開催されることになりました。この品評会には、全国から多数の日本酒が出品されるとのこと。

 

また、この品評会にはベルギーから専門家が神戸を訪れて、日本酒の品評に加わり、優秀な日本酒を表彰するようです。同時に日本酒をつくる山田錦の生産地や、醸造する蔵を見学するようです。

 

いよいよ、日本酒は世界的な酒になりました。私はこの機会を活かして、日本酒を日本が生んだ世界的な酒として大々的にPRしていくべきだと考えます。日本酒は日本の伝統と文化そのものです。

 

日本酒は和食と並んで、世界に伝えていくべき日本文化だと思います。日本酒を、世界にもっと、PRしていくいい機会だと思います。

 

日本酒と和食とともに、日本が誇る文化として、戦略産業として世界にアピールしていくべきです。日本酒はクールジャパンの代表格です。

 

そのためには、日本酒を楽しく飲む新しい知恵や工夫が重要です。ボトルやラベル、日本らしい日本酒用グラスの開発など、やるべきことはいくらでもあります。

 

この機会に、この日本酒文化を世界に発信していきたいものですね。私はそのために、日本酒を国連のユネスコ文化遺産に登録するよう働きかけたらよいと考えます。

 

山田錦の生産地や、日本酒の仕込みが行われる酒蔵などを含めて、日本の古代からの文化遺産として、ユネスコ文化遺産に登録してもらいたいと考えます。

 

確か、和食はすでに文化遺産に登録されているはずです。次は日本酒も文化遺産に登録されるべきでしょう。

 

日本酒の素晴らしさや、その歴史と伝統の素晴らしさはワインに引けを取りません。

日本酒をユネスコ文化遺産に!!

 

皆様はどのようにお考えですか。

 

 

2020.2.22.(土曜日)午前11時50分

里山 歩樹 (藪野 正昭)