ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【日常通信】ー「春の里山歩き」

今日は、朝から陽光が明るく感じられる、春らしい日になりました。

いよいよ、これからが春の季節が始まります。私は現役のときは、3月近くなって暖かくなってくると、待っていたように、近くの里山に行きました。

 

里山に入ると、少し冷たい風が吹いてきますが、心地よい風でした。少し冷たい空気が、心地よく感じられます。

 

この季節に我が家の小さな里山に行くと、早くも山の斜面には、わらびが芽を出しています。日当たりのよいところでは、早くも立派なわらびが育っているのが見えました。

 

私はさっそく、そのわらびをとって、持っていたビニール袋に入れて、山のあちこちをわらびを探して歩きました。この時季では、まだ誰も人が来ないので、わらびは山のあちこちでとることができました。

 

近年は、春になると近所の人が山にとりにやってきて、私が行ったときにはわらびはすべてとられていることがあります。そのため、私はまだ早い時期に里山に行ってわらび取りをして楽しみました。

 

私は、わらびが大好きです。私がわらびを里山からとって帰ると、亡き母や家内があく抜きをして、味噌汁などに入れてわらびを出してくれます。

 

私はわらびの入った味噌汁が大好きでした。味噌汁に入ったわらびのつるっとした食感が大好きでした。

 

この時季の里山に行くと、山つつじが枝いっぱいに、小さなつぼみを出している姿が目に入ります。里山の中に入ると、木々の間から風の通る音が聞こえてきます。

 

また、木々のあちこちから小鳥のさえずる声が聞こえてきます。里山の草むらの中を、わらびを探して歩いていると、小鳥がえさを探して歩いている姿が見えました。

 

私は以前この里山で、草むらの中にいた小鳥を、かぶっていた帽子でとったことがあります。小鳥はえさを探すのに気を取られて、私がいるのがわからなかったようです。私も帽子で小鳥をとったのは初めてでした。

 

その小鳥は、一度家に持って帰って鳥かごに入れていましたが、かわいそうなのですぐに放してやりました。私は今でも、春の里山に行ってわらび取りをしたことを思い出します。

 

今の時季の里山に行くと、木々の枝には小さな芽がいたるところに出ているのがわかります。里山の中にいると、土のにおいや、新芽の香りがします。ここちよい香りです。

 

私は、深呼吸をして、里山の空気を体の中に吸い込みました。少し冷たい空気が、体の全身に、染みわたっていくのがわかりました。

 

里山を歩くと足元には、枯葉が埋まっていて、じゅうたんのようにやわらかい感じがしました。里山の枯葉を踏みしめて歩くとサクサクサクッという音がここちよく聞こえてきました。

 

今年も、早くも3月に近づいてきました。今頃は我が家の里山でもわらびが芽を出していることでしょう。

 

そして、山のあちこちでは、山つつじが、枝いっぱいにかわいいつぼみをつけていることでしょう。木々のあいだを、小鳥が春の訪れを喜んで飛び回っていることでしょう。

 

チッチッチッという小鳥のさえずりがあちこちから聞こえてくることでしょう。春の里山の空気は、新鮮で、おいしく感じられます。木々の間を通る風の音も、心地よく感じます。今年も、いよいよ春到来です。

 

皆さんも、春の里山に行きませんか。

気持ちよいですよ。

 

 

2020.2.24.(月曜日)午後12時35分

里山 歩樹 (藪野 正昭)