ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「危機管理」

いよいよ、政府が、コロナウイルス対策として全国の学校の一斉休校の決定をしました。

 

今日までのコロナウイルスの広がりを考えると、やむを得ない措置だと思います。むしろ、私は遅きに失したとの思いを強くします。

 

もっと早く、例えば10日間早く休校を決めていれば、新型コロナウイルスはここまで広がらなかったと考えます。

 

北海道で急速にコロナウイルス感染が広がり、北海道が全道で休校を決めたことを受けて、政府もあわてて決断したように感じます。このたびの推移を見ていると、「危機管理」の重要さを、あらためて認識しました。

 

クルーズ船で、コロナウイルス感染が明らかになった段階で、国は全力で阻止対策を講じるべきでした。そのときに、政府は少し甘く考えていたように感じます。

 

クルーズ船への対策に危機感が欠けていたように思います。政府の対応に手抜かりがあったとは言いませんが、他にもいろいろやるべきことがあったと思います。

 

政府のトップに危機感がなかったので、現場まかせの対策になってしまったと考えます。早期の段階で、今回のような思い切った対策を講じるべきでした。

 

「危機管理」で最も重要なのは、最悪の事態を想定して、早期に最善の対策を打つことです。事態の推移に応じて対策を小出しするのは、もっともまずいやり方です。

 

海外国のやり方を見ていると、最悪の事態を想定して、最初から思い切った対策を打ち出したのが米国だと思いました。さすがに米国は危機管理がうまいですね。

 

アメリカは、コロナウイルスの問題が発生すると、中国全土を対象にして、入国禁止の措置を決めました。日本のやり方とは、まったく違いますね。コロナウイルスは、いまでは、全国に広まっていると考えるべきです。

 

日本は初動で後手後手に回りました。今の段階で全校一斉休校もやむを得ない措置です。危機管理の面からは、これまでの日本のやり方は失敗だと言われても、仕方がありませんね。

 

日本は何か大きなことが発生すると、「想定外のこと」が発生したと言って言い訳をしますが、「想定外のこと」を想定して事前に対策を講じるのが「危機管理」の要ていです。

 

25年前に阪神淡路大震災のときも、数年前の東北の津波にしても、専門家の中には最悪の事態を予想して、対策を行うべきだと警鐘を鳴らしていた人がいました。

 

そのときも、専門家の意見に従うと莫大な費用がかかるだめ、専門家の意見を無視しました。そのため、あのような壊滅的な被害を被ることになりました。

 

昔から日本は、危機管理が苦手でした。何かことが起こっても日本の国民や政府は、すぐにそのことを忘れて、通常の対策を講じることで納得してしまいます。

 

今日のコロナウイルス対策についても、同じことを繰り返しているように思いますね。

 

私は、「危機管理」に関して、今、必要なことは、原子力発電所と石炭火力発電所のエネルギー問題です。

 

日本は一年も早く、地球環境対策や防災対策からも、原子力発電所も石炭火力発電所もやめるべきだと考えます。このままでは世界の流れから取り残されてしまいます。

 

それと、心配なのは、「食糧問題」です。我が国の食料自給率はわずか30%台です。食料の大半を外国に頼って、日本は生活していることになります。

 

世界では依然人口が増加しており、いずれ食料不足の時代が来ると言われています。そのとき日本はどうするつもりですかね。先進国で食料自給率がこんな低い国は日本だけです。

 

米国はもちろん、西欧諸国の多くは、100%に近い自給率を維持しています。そのため世界各国は、安全保障対策としても、農業の振興に全力で取り組んでいます。

 

海外では日本のような低い食料自給率では安全保障上も、不安で、大変な問題になっていると考えます。

 

日本も、「危機管理」の上からも、農業、漁業、林業の振興に、国を挙げて取り組んで、最悪の事態を想定して、食料の自給率も、一刻も早く100%に近づけるべきだと考えます。

 

日本国民も、「危機管理」のことをもっと真剣に考え、政府に必要な対策を訴えるべきでしょう。

 

もちろん将来の大地震や天災に対する備えに、万全の対策を講じていくことが何よりも重要です。

 

 

2020.2.28.(金曜日)午後12時35分

里山 歩樹 (藪野 正昭)