ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸のイカナゴはどこに消えた?」

今日は、朝刊を読むと、新型コロナ感染の話ばかりです。

全国一斉休校で、現場は大わらわです。政府の突然の一斉休校宣言で、現場はさまざまな問題が発生して、大変なようです。

 

政府は方針を宣言するだけで、あとは、地方や学校、家庭任せです。今回の休校宣言は私は、やむを得ない措置だと考えますが、あまりにも、場当たりすぎですね。

 

マスクが不足したり、検査体制が整備されていなかったり、あまりにも無責任すぎます。現状は緊急事態ですから、危機管理は特に先手先手で、思い切った対策を講じるのはわかりますが、そのためには幅広い角度からの周到な準備が必要です。

 

そのような準備をしない段階で、突然の宣言は、あまりにも無責任すぎます。パフォーマンスと言われても、仕方ありませんね。

 

私が住む兵庫、神戸でも、感染者が発生しました。いよいよ来たかと思いましたが、気になるのは、地方自治体から感染者の行動や住所等についての情報が、隠されていることですね。

 

パニックを起こさないためという配慮だと思いますが、情報を隠すと、かえって市民に不安を与えます。これ以上、感染者が増えないように、万全の対策を実施してもらいたいものです。

 

とにかく、今日のコロナリスクに対する政府の取り組みは、場当たりで、遅すぎます。危機管理にすぐれたリーダーがいないのが心配です。

 

ところで、神戸の名産品のイカナゴのシンコ漁が、終わりました。29日に解禁されて、わずか2日間で終了したとのこと。イカナゴ漁は、神戸の春の風物詩です。

 

そのイカナゴ漁がわずか2日で終わってしまうのははじめてのことです。いったいイカナゴはどこに消えたのでしょうか。

 

兵庫ではイカナゴがゼロだった漁船もあったとのこと。イカナゴの稚魚「シンコ」が近年、急激に減っているのは、新聞報道によると、大阪湾の海水が綺麗になりすぎたのが要因とのことです。

 

大阪湾周辺の地域では、かねてから下水道の整備に取り組んできました。その結果、大阪湾の海水が綺麗になりました。

 

昔は、大阪湾の海はにごった色をしていましたが、近年は、青い綺麗な海になりました。そのことが、イカナゴにはマイナスの影響を与えたとのこと。

 

私は素人ながら、要因はそればかりではないのではないかと考えます。気になるのは六甲山をはじめ、近畿地方里山が荒れていることです。

 

里山が荒れているために、昔から里山が作り出していた山の養分が、海に流れなくなったことが、ひとつの要因ではないかと素人ながら心配しています。

 

日本は、もう一度、山の重要性を再認識して、バイオマス発電などを進めて、里山の再生を図るべきです。石炭火力発電などの化石発電をやめて、バイオマス発電など再生エネルギーに、切り替えていくべきです。

 

イカナゴは、神戸をはじめ、関西が誇る、生活文化の一つです。イカナゴのシンコで作る「くぎ煮」は、神戸をはじめ、関西地域の大切な食文化です。

 

そのおいしいくぎ煮が、食べられなくなるのではないかと、心配です。私は今でもよく、くぎ煮を食事のとき食べています。

 

その庶民の味「くぎ煮」が高くなると思いますね。

大阪湾のイカナゴは、どこに消えたのでしょうか。

 

イカナゴ、出てきてくれ!!

 

 

2020.3.4.(水曜日)午後1時

里山 歩樹 (藪野 正昭)