ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「子供は地域で守り育てましょう。」

コロナ感染が一向に収まる気配がないので学校休校が19日まで延期になりました。

 

そのため、子供がいる家庭では、大変困っているとの報道が紙面で大きく取り上げられています。子供が長期にわたって狭い家に閉じ込められるので、健康面への悪影響が心配されているようです。

 

また、子供が毎日、家庭にいるため、親が仕事に行くことができなくなって困っている家庭も多いようです。

 

私は、今回のコロナ騒動で、子供が自宅で長く過ごすことで、大きく社会問題になっているのは、今の社会の弱点が出てきていると考えます。

 

私の子供のときは、学校が休みになっても、ほとんど困ることはなかったように思います。私の子供の頃だったら、子供は学校が休みになったら「やったー!」と言って大喜びだったと思います。

 

私は子供の頃は、学校が休みになっても、いくらでも外に出かけて遊ぶことができました。学校が休みになって困ると言っていた記憶はありません。

 

親も学校が休みになって困ると言っていた記憶はありません。昔は、どの家族も三世代が同居して、おじいちゃん、おばあちゃんがいました。おじいちゃん、おばあちゃんが、両親に代わって、子供の世話をしてくれました。

 

ところが、今は、核家族化が進んで、親に代わって子供の世話をするのは、託児所や幼稚園だけになりました。

 

そのため、幼稚園などが一斉休校になると、たちまち子供の世話をする人がいなくなり、今回のような大きな問題になるようになりました。

 

それと、現代の社会と大きく違うのは、地域社会の存在です。昔は地域での人々の交流が緊密で、何か困ったときがありましたら、隣近所の方が、助け合いをしていました。

 

昔は、地域の人が、何事も助け合うのが当然でした。何事も「お互い様!」と言って、お互いに協力しながら生活をしてきました。私の子供の頃は、子供の世話も地域全体でしてくれていました。

 

子供は地域全体で守り育てるものでした。昔は、子供が困っていると地域の人が、皆で助けてくれました。そのため、子供は地域の中にいると安心でした。

 

今回のコロナ問題のようなことが起こっても、昔なら、地域の人が協力して子供の世話をしてくれたのではないかと思います。

 

私の子供の頃は、地域の人の家に行くと、よく、その家で食事を食べたことがあります。地域の人の家に行くと、家族として、食事や遊びの世話をしてくれました。

 

昔はそれが当たり前でした。子供は、地域で守り育てるのが、当然のことになっていました。

 

今の時代は、豊かになり、便利な社会になりましたが、何か大事なことがなくなってしまったように考えます。日本社会の良い面であった、地域社会のコミュニティーや人のつながりがなくなってしまいました。

 

今の時代は一世帯が、孤立して、生活するようになりました。こういう個人が孤立した社会は、何か有事になると地域で助け合うことができないので、大きな問題になってしまいます。

 

昔は、田舎は貧しい時代もありましたが、家は、今と比べると広い敷地があり、家の中にも、ふすまを広げると広い部屋になりました。

 

今の家はほとんどがマンションで、狭い家で生活をしています。そのため、家はコンクリートの狭い部屋になって、息が詰まります。このような狭い部屋に長時間いれば、子供もストレスがたまります。

 

今の時代は、マンションから出ても地域の中で遊ぶ場所がありません。そのために、親は幼稚園などに頼るしかありません。昔なら祖父母や、地域の人が子供の面倒を見てくれましたが、今はそれができません。

 

現代社会は豊かで便利な社会になりましたが、有事なことが起こると、もろい社会になりました。私の子供の頃の、ふるさとの地域社会がなつかしいですね。

 

もう一度、「子供は地域で守り育てる社会」になることを切に望みます。

 

 

2020.3.14.(土曜日)午前11時34分

里山 歩樹 (藪野 正昭)