ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸を再生エネルギー都市に!」

コロナ感染が一向に収まりません。

特に兵庫県では毎日多くの感染者が発生しています。私が暮らしている川西市でも感染者が発生しました。

 

川西の近くの宝塚や伊丹でも感染者が増えています。毎日新聞を読み確かめると、兵庫県の感染者の人数がどんどん増えているのが気になります。春が来て、最もよい季節なのに、今年の春は、気が滅入ることが多いですね。

 

しかも、今日は新聞休刊日で、新聞を読む楽しみもありません。仕方なく、昨日の新聞を読んで時間を過ごしています。

 

その昨日の新聞の記事に注目される記事が出ていました。神戸のトップ企業、神戸製鋼所とそのグループ企業が、下水汚泥を利用して、バイオマスのガスを作り、それを発電に活かしているという記事です。

 

将来は、下水汚泥を固定化して、水素を生産する計画もあるとのことです。その水素で電気を生産すればCO2がゼロのクリーンエネルギーとなります。素晴らしい技術ですね。

 

神戸製鋼は、震災後に石炭火力発電所を神戸の市街地の近くに建設しました。さらに、神戸製鋼の製鉄所跡地に2つの石炭火力発電所を建設する計画があります。

 

しかし、石炭火力発電所建設については、CO2を多く発生するので世界から強い批判があります。ドイツ、フランス、イギリスなどの国は石炭火力発電所を廃止することを決めています。

 

神戸製鋼の製鉄所跡地での石炭火力発電所建設については、国内からも強い反対があります。神戸製鋼は、バイオマスを使った発電技術を持っているので、今この時代に石炭火力発電所を建設する必要はないと考えます。

 

石炭火力発電の最大のメリットは、コストが低いことでしたが、近年の技術発展で風力や太陽光発電のコスト低下が急速に進んで、石炭火力発電のコストを下回るようになっています。

 

いまや石炭火力発電所を建設する経済的合理性はありません。神戸製鋼はそのすぐれた技術を最大限に活かして、バイオマス発電を進め、神戸市を再生可能エネルギー都市にすることに貢献すべきだと考えます。

 

神戸に本社を置く川崎重工業でも、水素エネルギーを活用した水素社会実現のための技術開発を進めています。

 

神戸経済を支える、神戸製鋼所川崎重工業が連携して、水素エネルギー都市実現に取り組んでいけば、神戸は世界最初の水素エネルギー都市を実現することができるでしょう。

 

神戸経済は、人口減や企業減が続いてかつての元気がなくなり、長い間停滞が続いています。神戸をもう一度、かつてのような元気な都市にするために一番必要なことは、新しい産業を誘致して、育てることです。

 

その新しい産業の一つが、水素などの新エネルギー産業だと考えます。

 

バイオマスや水素などの再生可能エネルギーを戦略産業として官民が一体となって育てていって、21世紀の神戸経済を支える戦略産業としていってはどうでしょうか。

 

私は以前から、神戸の新産業として、風力発電を含めて、再生可能エネルギー産業を考えていましたが、昨日の神戸新聞の記事を読んで、さらに再認識しました。

 

神戸にはすぐれた技術を持った企業があります。バイオマス発電に必要な自然などの環境がそろっています。

 

官民が力を合わせて取り組んでいけば、必ずや、神戸は水素などの自然エネルギー都市、CO2ゼロ都市として、世界から注目される街になると考えます。

 

その上に、神戸のきれいな街並み、自然と緑があふれる文化豊かな街づくりに磨きをかけていけば、神戸はかつてのように、内外から多くの人が訪れ、住みたくなる街として、注目されていくと考えます。

 

神戸をCO2ゼロの自然エネルギー都市にするため、再生エネルギー産業を育てていきましょう。

 

そして、神戸を世界最初の「環境先進都市」にしましょう。

 

 

2020.3.16.(月曜日)午後12時55分

里山 歩樹 (藪野 正昭)