ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【神戸通信】ー「スイーツの街・神戸について」

神戸はスイーツの街としてよく知られています。

 

神戸では洋菓子はファッション産業です。神戸は今から40年以上も前に「ファッション都市宣言」をしましたが、そのファッションの中核のひとつが洋菓子です。

 

神戸ではアパレル以外でも、洋菓子、灘の酒、パンもファッション産業として位置付けて、官民が一体となってファッション産業の振興を図ってきました。

 

ところが、神戸ファッション産業も、25年前の震災後はかつての輝きがなくなりつつあります。

 

ファッションの中核のアパレルが近年、ユニクロなどのファストファッションに押されて、停滞しています。神戸のアパレルは、高級なファッションとして、全国の有名百貨店で販売されてきましたが、その百貨店が衰退しています。

 

その影響を受けて、神戸のアパレル企業はどこも苦しんでいます。その中で、神戸の洋菓子は毎年売り上げを伸ばしています。

 

人口減の中で、厳しい環境の中にありますが、神戸の洋菓子は頑張って毎年売り上げを伸ばしています。今では、神戸の洋菓子は神戸のファッション産業の中で、もっとも元気がある産業となっています。

 

神戸には有名な洋菓子メーカーがあります。その代表的な企業が、モロゾフと、ユーハイムです。モロゾフユーハイムも神戸に本社と工場を置いています。両者とも年間の売り上げは約300億円にもなります。

 

モロゾフユーハイムも、神戸港開港後に神戸にやってきた、外国人が創業した会社です。モロゾフの創業者はロシア人です。創業してから100年以上の歴史があります。

 

モロゾフは、日本のバレンタインデーにチョコレートを贈る文化を作り出した企業として有名です。モロゾフは、チョコレートとプリンがおいしいことでよく知られています。

 

ユーハイムは、ドイツ人が創業した会社で、ポートアイランドに本社と工場があります。ユーハイムはバウムクーヘンが有名です。

 

日本に最初にバウムクーヘンを紹介した企業として、よく知られています。ユーハイムでは、ドイツで菓子職人の修行をして、マイスターの資格を持った職人が洋菓子を作っています。

 

神戸には、その他にも、ゴンチャロフ製菓があります。ゴンチャロフも、日本に亡命したロシア人が創業した企業です。

 

ゴンチャロフも、チョコレートがおいしくて有名です。ウィスキーボンボンは、ゴンチャロフが開発した商品です。

 

神戸の菓子メーカーはどこも、長い歴史を有しています。日本には、森永や明治などの総合食品メーカーがありますが、洋菓子に特化して全国に出店している企業は神戸の洋菓子メーカーがもっとも多いと思います。

 

全国の有名百貨店のお菓子売り場の多くが、神戸の洋菓子メーカーが占めています。この神戸の洋菓子企業は、近年はコンビニなどで、安い洋菓子が売られるようになって、競争が厳しくなって大変のようです。

 

神戸の洋菓子は高級品が中心ですので、コンビニで100円の洋菓子を売られるとつらいですね。私は以前から、神戸の洋菓子をもっと内外にアピールすべきだと考えてきました。

 

私は以前から神戸の洋菓子を観光客などに紹介する「神戸洋菓子工房のまち」を神戸の三宮などに作れないかと考えていました。

 

神戸には、モロゾフユーハイムゴンチャロフ以外にも、有名な洋菓子会社や店舗がたくさんあります。

 

このような神戸の洋菓子を代表する企業を一カ所に集めて、そこでインバウンドなどに展示、販売する「神戸洋菓子工房のまち」を作れないかと考えています。

 

神戸の北野地域には、「北野工房のまち」があって、神戸の名品を販売しています。観光客が年間100万人が来られる観光スポットになっています。しかし、「北野工房のまち」に入店している洋菓子はゴンチャロフなど二社だけだと思います。

 

神戸には、優れた洋菓子会社や店舗がたくさんあります。それらの有名な洋菓子店を一カ所に集めて、「神戸洋菓子の工房のまち」を作れば、必ず、内外の観光客が訪れると思います。

 

その「神戸洋菓子の工房のまち」では、パティシエが洋菓子を作って、販売するだけでなく、神戸の洋菓子職人が作った工芸菓子の作品を展示したら、洋菓子美術館になると思います。

 

神戸では毎年、大丸で、洋菓子職人が製作した工芸菓子のコンテストを開催しています。洋菓子職人が、菓子の材料を使って、花や建築物などの工芸菓子を展示しています。

 

工芸菓子は、見るだけではお菓子で作られているとはわからないほど見事な作品です。まさに芸術品です。

 

毎年コンテストを開いていますが、展示するのはわずか1週間ほどで、それが終わると倉庫などに保管されていますが、私はもったないと思っていました。

 

そのような芸術的な工芸菓子を展示する場所を、「神戸洋菓子工房のまち」の中に作ってはどうでしょうか。

 

皆さんは神戸のパティシエが作った工芸菓子を見られたことがありますか。

今日は神戸のスイーツの自慢をさせてもらいました。

 

ぜひ皆様も神戸に来て、神戸のおいしいスイーツをご賞味ください。

 

 

2020.3.17.(火曜日)午後2時15分

里山 歩樹 (藪野 正昭)