ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】ー「ふるさと川西の春の思い出」

今日も、暖かい日になりました。

5月のような気温です。相変わらず花粉がたくさん飛んでいるようで、鼻がムズムズして困っています。

 

これからは杉花粉からひのき花粉に変わるようです。春にはいろいろな花が咲くので、花粉症の人は大変な季節です。この暖かさでは、川西の桜の開花も進むでしょう。

 

私のふるさと川西では、桜の木がいたるところでたくさん植えられているので、桜の名所がたくさんあります。その中でも、一番よく知られているのは能勢電鉄多田駅から多田神社へ行く道路沿いに咲く桜並木です。

 

ソメイヨシノや八重桜の木が沿道にたくさん植えられています。桜の木はとても大きくて、満開のときは、桜のトンネルが見事です。

 

川西で特に有名なのは、多田神社の懐古行列です。多田神社から能勢電鉄多田駅まで、武者の格好をした懐古行列は、大変なにぎわいです。私は春になると毎年、その懐古行列を家族と一緒によく見物に行きました。

 

川西の多田地区は、清和源氏の発祥の地です。多田神社には、源満仲公が祀られています。多田神社には、天皇の墓もあります。何代目の天皇か忘れましたが、多田神社は由緒ある寺院で全国的にも有名です。

 

確か、夏目漱石の「坊ちゃん」に多田神社の話が出てきたように思います。主人公の坊ちゃんが、「僕は源氏発祥の地、『多田神社』の生まれだ。」と言う場面があったと記憶します。

 

川西に生まれ、育ち、暮らす、私達は清和源氏発祥の地で、生まれ、育ったことが誇りです。私もよく、友人に、冗談で「俺は、源氏の末裔だぞ!」と言って自慢したことがよくありました。

 

多田神社の懐古行列では、赤鬼、青鬼が行列の先頭を歩いてきます。鬼が行列に参加するのは、昔、鬼退治をしたという話から出ています。

 

赤鬼、青鬼は怖い顔をしていますので、大人が見ても、怖く感じます。まして子供は見たら怖くて大泣きします。私の子達も、鬼が怖くて泣いていました。

 

私の子供達は、小さなときに、この懐古行列に稚児として参加したことがあります。懐古行列のときは、例年はソメイヨシノの桜は散ってしまって、八重桜の時期になっています。八重桜の大きな桜の花が見事に開花していました。

 

多田神社から多田駅までは、約2kmほどありますが、懐古行列のときは、沿道にたくさんの人出でごった返します。

 

懐古行列には、有名な「巴御前」が馬に乗って、行列をします。巴御前若い女性が毎年選ばれます。今年は、コロナ問題で、懐古行列も中止になったようです。誠に残念です。

 

私達は、毎年桜の咲く季節になると、懐古行列を見物するために、多田神社の近くに出かけました。怖いながら、赤鬼、青鬼を見るのが楽しみでした。

 

懐古行列のときは、多田駅の広場では、屋台もたくさん出てにぎやかでした。私は懐古行列に参加した馬を間近に見ることができるのが楽しみでした。毎年懐古行列は、有名なタレントなどが馬に乗って行列するのが普通でした。

 

有名な男性の俳優や力士が、八幡太郎義家公に扮して、馬に乗って行列の先頭を歩くのが慣例でした。懐古行列には、幼い稚児に始まり、市民が躍りながら参加します。

 

多田神社の懐古行列は、川西最大の春のイベントです。私達川西市民の自慢のイベントです。その春のメインイベントが、今年はコロナ問題で開催されないので、大変残念です。

 

私はこの時期は多田神社の前を流れる猪名川に、魚釣りに行ったなつかしい思い出があります。この時期になると、川の水もゆるんできて、魚がよく釣れました。

 

私は、猪名川でふな釣りをするのが春の季節の楽しみでした。

 

なつかしい思い出です。

 

 

2020.3.21.(土曜日)午前11時7分

里山 歩樹 (藪野 正昭)