ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸の小売商業について」

神戸の都心の三宮の商店街は、コロナ対策で人出が激減して、閑散としているとのこと。

 

人がいない三宮の商店街の光景は異常だと報道で伝えられています。コロナ感染は一向におさまる様子がありません。

 

世界全体では、感染者が250万人近くになって、死者は15万人近くになっているとのこと。日本でもさらに感染者が増えるのではないかと心配でなりません。特に、政府は対策が後手後手でいらいらします。

 

この国のリーダーは、いったいこの事態をどのように考え、どういう対策を講じようとするのかよくわかりません。このような危機の時こそ、国のリーダーの力が試されます。

 

非常事態でのリーダーの言葉が、国民に大きな影響を与えます。世界では、ドイツやフランスのトップの言葉が国民に安心感を与えていると伝えられています。

 

ドイツ、フランス、イタリアのトップへの信頼が厚いと言われています。これらの国ではトップは毎日のように国民に向かって発言して、国民に安心感を与えているとのこと。

 

これに対して、我が国のトップへの国民の信頼は極めて低いのが気になります。ときどき首相が記者会見をしても、今の非常時になっても官僚が書いた原稿を読む発言では力と思いが感じられません。

 

それに対し、吉村大阪府知事や小池東京都知事の発言には、多くの人から共感が寄せられているようですね。今のような危機の時には国のリーダーにしっかりしてもらわないと、この国は滅びます。

 

ところで、神戸の小売商業のことですが、神戸の小売商業の中心は三宮の商業地です。その中でも、よく知られているのは、三宮商店街と元町商店街です。

 

百貨店では三宮駅前のそごう神戸店(今は、阪急百貨店に変わりました)、そして、元町にある大丸神戸店です。

 

神戸の小売商業の商圏は、かつては東は西宮まで、西は加古川までありました。広い商圏を維持してきました。特に、芦屋の高額所得者も買い物は神戸でおこなっていました。

 

ところが、大阪の商業力が強くなってきて、かなり前から神戸の小売商業の商圏はどんどん狭くなってきていました。

 

そのため、神戸の百貨店の中で長く地域一番店であったそごう神戸店も、震災後、販売が伸び悩み、昨年は阪急百貨店に変わりました。百貨店では大丸神戸店が地域一番店になっています。

 

神戸には、百貨店ではハーバーランドに阪急百貨店、西武百貨店がありましたが、この2つの百貨店は震災後退店しました。神戸の経済力の低下がその最大の要因だと言われました。

 

都心の小売商業の競争力の強さは、神戸の都市の活力のバロメーターです。神戸の都心商業力の競争力の低下は、神戸の経済力や街全体の活力の低下をあらわしています。

 

関西では近年インバウンドが急増して、インバウンド客の消費で大阪や京都の商業はうるおってきましたが、神戸は残念ながらインバウンドの恩恵はきわめて少ないです。

 

私が若い頃は、買い物をするときは、神戸の三宮や元町に行きました。神戸のおしゃれな店がたくさんありました。神戸の街は、大阪や京都にないおしゃれな店がありました。

 

神戸の街は、大阪ほど大きくないので私が買い物を楽しむにはちょうどよい規模でした。神戸の三宮に行けば何でもそろっていました。大阪に行く必要はありませんでした。

 

同じ百貨店でも、大阪の百貨店より神戸の百貨店のほうが、おしゃれで綺麗なように感じました。神戸はファッションの街です。おしゃれな街でした。

 

その神戸・三宮の商店街などもコロナ感染で人が来なくなって、買い物客が激減して、困っているようです。

 

このような状況が長く続くと、神戸のおしゃれな小売店も、経営が苦しくなって、閉店するところが増えるのではないかと心配になります。

 

都市は人が集まってくるから都市です。人が集まらない街は都市ではありません。いつまでも休業状態が続くと、都市全体が衰退してしまいます。

 

都市の活力のバロメーターが、小売商業の力です。神戸の三宮の小売商業の活力がなくなると、神戸の街全体の活力が低下してしまいます。

 

神戸の三宮の都心では再開発計画が進められていますが、その中で、都心の小売商業の活性化をどう図っていくかが重要な課題だと考えます。

 

都市の活力を高めるためには、業務ビルなどの建設だけでなく、集客力のある小売商業をどのように育てていくかが重要です。

 

かつて神戸の三宮の小売商業は、強い集客力と競争力を誇っていました。

もう一度、かつての神戸の三宮の小売商業の輝きを取り戻したいものです。

 

「神戸の小売商業ガンバレー!!」

 

 

2020.4.19.(日曜日)午後12時5分

里山 歩樹 (藪野 正昭)