ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
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【神戸通信】ー「神戸の洋菓子フェスタ」

私は、5月のゴールデンウイークになると、神戸の大丸神戸店で開催された「洋菓子フェスタ」のことを思い出します。

 

5月のこどもの日に合わせて大丸百貨店の催し会場で、洋菓子の街・神戸を内外にアピールする催しとして「洋菓子フェスタ」を毎年開催していました。

 

イベントでは、工芸菓子の素晴らしい作品を展示するとともに、神戸の若いパティシエの人たちによるケーキのコンテスト、さらに、神戸の有名な洋菓子店によるそれぞれの自慢の洋菓子の即売会などが開催されます。

 

有名パティシエによるケーキ教室も開催しました。このイベントは私が勤めていた神戸ファッション協会と、兵庫県洋菓子協会、そして大丸神戸店の共催で開催していました。

 

オープンの日には、朝早くから多くの人が訪れます。ゴールデンウイークに開催される神戸の代表的なイベントの一つでした。このようなイベントを開催できるのは、洋菓子の街・神戸だけです。

 

神戸ではファッション産業の重要な一つとして、洋菓子産業の振興に官民が一体となって取り組んできました。神戸は「洋菓子の街」を目指して、内外に情報を発信してきました。

 

神戸には、神戸港開港のときに神戸に来た多くの外国人が創業した洋菓子会社がありました。その代表的な店がモロゾフ、そしてユーハイムゴンチャロフなどです。

 

それらの企業で育ててくれたパティシエが独立して、神戸の街のあちこちで、洋菓子店を開業しました。それらの結果、神戸の街には全国的に有名な洋菓子店がたくさん誕生しました。

 

神戸で生まれたパティシエは、神戸の周辺の都市でも洋菓子店を開業しました。芦屋市、西宮市、尼崎市などの洋菓子店は、じつは、これらはいずれも神戸の洋菓子店として、全国にアピールして、発展してきました。

 

その代表的な企業が、甲東園の「ツマガリ」、芦屋の「アトリエシュゼット」、神戸の「ボックサン」などです。神戸の洋菓子会社は、厳しい経済状況の中でも、順調に成長しています。

 

神戸のアパレルは、少し元気がありませんが、洋菓子産業は、順調に育って、売り上げを伸ばしています。今では、神戸のファッション産業の中で唯一発展を続けているのが洋菓子会社です。

 

私は現役のときは、毎年、「洋菓子フェスタ」の会場に行って、オープニングのテープカットや、工芸菓子の芸術的作品の表彰などを仕事として行っていました。

 

イベント開催中には催し会場の周囲の売店で、神戸の有名な洋菓子店の洋菓子をまとめて買うことができました。5月の「洋菓子フェスタ」は長く続けていますので、神戸の風物詩になっていました。

 

私は、ゴールデンウイークには毎日のようにイベント会場に出かけていました。ところが、今年はコロナ問題で百貨店は休業していますので、「洋菓子フェスタ」も中止になっているようです。

 

もう30年以上も続けて開催してきた神戸のイベント「洋菓子フェスタ」が中止になるのは残念でなりません。しかし、今年は我慢ですね。

 

皆様もたまには、自宅で神戸のおいしい洋菓子を食べてはいかがですか。神戸の洋菓子を食べると、しばらくは気持ちが落ち着いて、気分転換になると思います。

 

コロナ問題が収まったら、また、神戸の催しに行って、神戸のおいしい洋菓子を食べてください。

 

神戸の大丸百貨店の食品売り場に行くと、神戸の有名な洋菓子店が全部そろっています。

 

ぜひまた、神戸の街に出かけてください。

 

 

2020.4.27.(月曜日)午前11時50分

里山 歩樹 (藪野 正昭)