このところ、日中は、25度を超える夏日が続いています。
昨日の夕方、自宅でベッドの上で横になって休んでいると、我が家の庭の方から、セミの鳴き声が聞こえてきたように感じました。
まだ5月なのでセミが鳴くのは早いと思って横になっていましたが、じーっと耳をすまして聞いていると、やはりセミの鳴き声がします。二―二―ゼミの鳴き声です。
昨夜も、耳をすましていると、やはり庭の方から二―二―ゼミの「ジージージー!!」というセミの鳴き声が聞こえました。
今年は早くから夏日の日が多く続いていたので、セミも、夏だと思って、地中から出てきたのかもしれません。以前から、我が家の庭にはセミがよく生まれてきました。
私は庭に行ってはセミの抜け殻を集めています。セミが羽化する姿もよく見かけました。セミは数年も地中で暮らして、羽化すると、わずか1週間ほどで死んでしまいます。
私はそんなセミがかわいそうに思って、夏になると、よくセミと遊んでいました。我が家の近くでは、セミは、まず二―二―ゼミが鳴きだしました。
川西では、セミと言えばアブラゼミが最も多いセミでした。アブラゼミの「ジージージー」という大きな声は夏の風物詩でした。
庭の植木や、公園の木々を見ると、夏にはアブラゼミが何匹も並んで鳴いていました。セミは耳が聞こえていないのか近くに行っても逃げませんので、私はよく手で捕まえることができました。
二―二―ゼミは小さなセミでしたが、公園の木々の枝には、何十匹もの二―二―ゼミが並んでいました。公園に行けば、二―二―ゼミやアブラゼミの抜け殻が枝や葉っぱにいっぱいありました。
私は子供のときは、そのセミの抜け殻をいっぱい集めて、家の箱に入れていたときもありました。
川西地区ではセミといえばアブラゼミがもっとも多かったと思いますが、それがいつからか、クマゼミが多くなりました。これは温暖化のためで、以前は南の地方に多かったクマゼミが、兵庫県の方にも増えてきたようです。
私の子供の頃は、クマゼミはあこがれのセミでした。クマゼミは透き通ったきれいな羽根をしたセミで、「シャンシャンシャン!!」という声で鳴きます。
私の子供のときは、クマゼミは、セミの王様でした。それが温暖化が進んで、今では、夏のセミの多くがクマゼミになりました。アブラゼミの「ジージー」という大きな鳴き声は、聞くことが少なくなりました。
我が家の庭でも「シャンシャンシャン!!」というクマゼミの鳴き声がするようになりました。セミの鳴き声を聞くと、今年もはや夏が来たなと実感します。
昨日リハビリに行くと、ツバメがひなを育てていると聞きました。つばめのひなも夏の風物詩です。また、リハビリに行くと、スタッフの人が、能勢の方では田植えが始まって、カエルのにぎやかな鳴き声が聞こえてくると言っていました。
セミの鳴き声、ツバメの子育て、カエルの鳴き声。
いずれも初夏から夏にかけての風物詩です。特にセミが鳴きだすと、もうはや夏です。例年より夏が来るのが早いと感じます。
これも地球温暖化が進んだのが要因だと思います。このまま地球温暖化がどんどん進むと、どんどん夏が早くなって、酷暑の夏がやってくるのではないかと不安になります。
近年は地球温暖化のために、夏になると大雨や台風がやってくることが多くなりました。昨年も、かつてない大雨や台風で大きな被害が出ました。今年もそのような台風や大雨がくることが心配されます。
コロナ問題を抱えているときに、大雨や台風がやってくると大変なことになります。セミの鳴き声は良いですが、大雨や台風はごめん被りたいですね。今年は何とか穏やかな夏になることを心から祈ります。
今年もはやセミが鳴く時期になりました。夏がやってきました。
私は若いときは夏が一番好きな季節でしたが、年を取ってからは夏がこたえるようになりました。
昨日初めてセミの鳴き声を聞いていると、子供のときに家の近くの山々でセミ取りをしたことを思い出しました。
2020.5.22.(金曜日)午前11時45分
里山 歩樹 (藪野 正昭)