ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「インバウンド」

コロナ感染で、関西のインバウンド客が、激減しています。

関西はこれまで経済力の低下が大きな問題になっていましたが、数年前からのインバウンド客が急増したことにより、関西経済も活力が戻ってきました。

 

インバウンド客のゴールデンルートは、東京ー大阪ー京都でした。日本への観光客の多くは、大阪、京都の観光にやってきました。

 

大阪では、年に1000万人以上ものインバウンドがやってきました。また、京都にも、800万人以上ものインバウンドがやってきました。

 

このインバウンドのおかげで、関西は、コロナ問題が起こるまでは、かつての活力が生まれてきて、関西経済の復活の兆しが見られるようになってきました。

 

関西では、5年後には大阪関西万博の開催が予定されています。長く停滞してきた関西経済にも復活の兆しが目立ってきました。インバウンドの激増は、関西経済の復活の最大の要因でした。

 

特に、京都では、観光客が増えすぎて観光公害が問題になるほどでした。京都では、観光客の人数が年5000万人を超えて、観光客の消費額は年間1兆3000億円以上にもなり、京都市民の年間の消費額の半分までにもなっていました。

 

インバウンドの激増で、大阪、京都ではここ数年でホテルがたくさん建設されました。まさに、大阪、京都では、観光バブルの様相を呈していました。

 

ところが、コロナ問題で、インバウンドや観光客が激減したために、大阪、京都では、経済が大変な状況になっています。我が兵庫・神戸でも、観光客が減って、観光関係の業界では経営が苦しくなった企業が出てきて、倒産も出ています。

 

しかし、兵庫・神戸は大阪、京都ほどこれまでインバウンドが増えていなかったので、コロナの影響は大阪、京都ほどではないようです。その中でも、神戸ではクルーズ船会社が倒産したり、ホテルが休業しています。

 

コロナ問題で、ここ数年は観光客やインバウンドを期待することはできませんが、中長期的に考えると、観光業の振興は、重要な課題です。

 

兵庫・神戸としては、今のうちに、今後の観光振興のための準備をしていくことが重要だと考えます。兵庫・神戸はインバウンドの誘致では大阪、京都に後れを取ってきました。

 

これまでのことを反省して、今コロナ問題が収まった後のことを考えて、インバウンド対策や観光振興についての準備をしておくことが大切です。

 

神戸には、大阪、京都にはない色々な観光資源がいっぱいあります。六甲山、瀬戸内海のクルージングなどなど神戸しかない観光資源がいっぱいあります。

 

有馬には有名な温泉があります。六甲山では、都会のすぐ近くでスキーを楽しんだり、高原リゾートを楽しむことができます。また、神戸は日本で最初にゴルフ場が造られた街で、市内にたくさんのゴルフ場があります。

 

須磨海岸では、海水浴やヨットなどの海洋スポーツを楽しむことができます。都会のすぐ近くで、大自然の中で色々な遊びを楽しむことができます。神戸のような都市は世界でも珍しいと言われています。

 

神戸はかつて、「アーバンリゾート都市づくり」を目指したことがあります。神戸では大都会にいながら、山や海のリゾートを楽しむことができる「アーバンリゾート」の都会として、優れた環境を有する街です。

 

神戸はシンガポールのような都市を目指していくべきだと思います。私は数年前に家族とシンガポールに観光に行ったことがありますが、シンガポールバリアフリーが進んでいて、美しい都市国家でした。

 

シンガポールでは、周辺のアジア各国から多数の観光客が訪れていました。シンガポールには、神戸のような自然や観光施設はありませんが、それでも海外から多数の観光客が訪れてきて、シンガポールの経済を支えています。

 

シンガポールは建国わずか50年ほどの若い国ですが、その小さな国に世界からインバウンド客が押し寄せています。私は以前から、神戸は、日本の中でのシンガポールを目指すべきだと考えていました。

 

兵庫・神戸では官民が力を合わせて、これからの戦略産業としての観光客誘致とインバウンド誘致に取り組んでいくべきだと考えます。

 

コロナ問題が収まれば、必ず観光振興が、関西や兵庫の経済振興の重要な課題になると考えます。今から、産官民が一致協力して、衆知を集めて、観光振興とインバウンド対策に取り組んでいくべきだと考えます。

 

ここ数年、兵庫・神戸のインバウンド対策では、大阪、京都の幸甚に配してきました。同じ過ちを犯さないよう、コロナ騒動の今からこれからの観光振興のための長期計画を作成して、官民あげて、全力で取り組んでいくべきです。

 

神戸がかつて目指した「アーバンリゾート都市・神戸」こそ、今あらためて、神戸の街づくりの中核計画として、大自然の山と海と、近代都市を融合させたアーバンリゾートづくりを推進していくべきだと考えます。

 

今こそ「アーバンリゾート都市・神戸」を官民一体になって目指しましょう。

 

 

2020.5.24.(日曜日)午後12時35分

里山 歩樹 (藪野 正昭)