兵庫県でのコロナ感染者は約1カ月もゼロが続いています。
まだまだ第2波、第3波のコロナリスクがあるので決して油断はできませんが、ひとまずは、危機を脱することができました。
東京ではまだ多くの感染者がいるので、関西でも再びコロナの第2波がやってくるかもしれません。しかし、各地では、感染者が減ってきたことを踏まえて、コロナ後の経済振興について色々議論されています。
その中心となるのは、観光振興です。今回のコロナ危機で、全国の観光客は激減して、地域経済を大変な状況に追い込んでいます。
コロナ危機の前までは、インバウンドの増加が、地域経済を支えてきました。インバウンドバブルと言われるほど観光客が増えて、地域経済は潤ってきました。特に大阪、京都はインバウンド客のおかげで大変な効果を上げてきました。
ところが、コロナ危機でインバウンド客が激減して、関西の観光業は今大変な不況に追い込まれてしまいました。これからの関西を始めとする地方経済の活性化のためには、やはり観光業をどう立て直すかが最大の課題となります。
そこで、コロナ後の観光振興の在り方が今議論されています。いろいろな人の意見を聞いていると、コロナ後の観光振興のカギは、近郊の観光客をどう誘致するかにあるようです。
インバウンド客が増えるのはあと2~3年はかかりそうですので、当面は近くの観光客、国内の観光客をどのように誘致していくかがカギを握ると言われています。
私はその意見と同じです。日本の観光業は、これまでのインバウンド誘致から、国内観光客誘致に重点を移していくべきだと感じています。
特に我が兵庫県の観光振興を考えると、関西周辺の国内の観光客をどのように兵庫県に誘致するかが最大の課題だと思います。
兵庫県はインバウンドの誘致では京都、大阪に大きく後れを取りました。インバウンド客の数は、京都、大阪の10分の1ほどしかありませんでした。
コロナ問題でインバウンド客が大きく減っていますが、兵庫県は観光面での遅れを取り戻すチャンスだと思います。
兵庫県内には多様な観光資源があります。これらの優れた観光資源をうまくPRしていけば、関西から多数の観光客を県内に誘致することができます。
大阪や京都と近いというメリットもあります。京都、大阪を訪れた観光客を兵庫県内に誘致すれば、兵庫県は国内有数の観光立県になることができると考えます。
兵庫県では5つの国があると言われています。5つの国それぞれに、多様な観光施設や観光資源があります。県内には、国内の観光客を誘致できる可能性が高いものがあると考えます。
兵庫県は、コロナ危機を機会に、もう一度「観光立県・兵庫」を目指して官民が一体となって観光振興に取り組んでいくべきだと考えます。
今がこれからの観光振興のあり方を考え直すチャンスです。
官民の知識と力を合わせて、コロナ後の兵庫県の観光振興に取り組んでいってほしいです。
皆さん、「観光立県・兵庫」を目指して頑張りましょう!
2020.6.15.(月曜日)午前11時45分
里山 歩樹 (藪野 正昭)