ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「コロナ後の日本の国のかたち」

我が国にコロナが発生してから、早くも、半年近くになりました。

誰も、コロナのような問題が発生するとは予想しませんでした。今回のコロナリスクは、日本社会の戦後初めての国難だと言われています。

 

最初は日本も、アメリカやヨーロッパのように大変なことになると大変心配しましたが、国民の皆様のご努力によって、コロナ感染も、最近になって収まりつつあります。

 

まだ東京や札幌などの一部の地域ではコロナ感染者が増えていますが、幸い関西では、このところ、コロナ感染者は急に減ってきています。幸い我が兵庫県ではもう1カ月以上も感染者が出ていません。

 

日本を襲ったコロナリスクも、第一波はなんとか乗り越えられそうです。問題はコロナ後の日本社会のあり方ですね。

 

今回のコロナ危機によって、明らかになったのは、我が国がいかに、もろい基盤の上に国が成立しているかということです。何よりも、私達はコロナのような予想外の出来事に対して、日本社会は何の備えもできていないことでした。

 

そして、危機管理がおそまつで、対策が後手後手に回ったことですね。日本の社会には危機にあたって、国をコントロールできる真のリーダーがいないことが明らかになりました。

 

コロナ後の日本社会のあり方が今後議論されると思いますが、まずはコロナ危機に対するこれまでの対策と推移を分析、検討して、第二波、第三波の波が来たときに同じあやまちを起こさないことです。

 

特に国の危機管理のあり方を抜本的に見直す必要があります。今回のコロナ問題で明らかになったのは、日本社会と経済活動の一極集中型の国土構造の問題点です。

 

コロナは、東京などの大都会に大きな被害をもたらしました。日本の一極集中型構造のもろさが明らかになりました。

 

コロナを機会に、長年の課題であった東京一極集中の是正と、地方の経済社会の復活の重要性をあらためて強く認識させられました。これからは「集中」から「分散」の時代です。

 

可能な限り、集中を避けて、分散を図っていくべきです。コロナのような感染症対策には、「集中」が弱点となります。

 

日本社会には、今回のコロナ危機をきっかけに、江戸時代のような地方分散型の社会構造を再構築していくことが求められています。

 

江戸時代は地方ごとに優れた文化や産業を育ててきました。地方がいきいきと活躍する多様な社会でした。これからの日本は、かつてのような地方が固有の文化や産業を育てていく多様な社会を構築していくことが求められています。

 

これからは地方の時代になります。情報化社会が発展した時代では、地方でも世界に向かって、情報を発信していくことができます。

 

テレワークの時代になると、今後は都会に出ていく必要はなくなります。ふるさとで家族と一緒に暮らしながら仕事をする時代になります。これからは地方の時代になります。

 

これからは、人口や産業が都市から「地方」へ回帰する時代です。地方で仕事して、たまに都市へ出かける生活のスタイルが普通になります。人口も都会から地方へ戻っていく時代になります。

 

人口や企業が地方に帰ってくると、国民一人一人の生活のスタイルも自然と変わってきます。多くの国民はふるさとの家で、自然豊かな地域で、家族と一緒に生活するのが当たり前の時代がやってきます。

 

日本は今回のコロナ問題をきっかけに、大都市から、地方へと人や産業を移していって、新しい地方分散型の社会を構築していくことが最大の課題が求められています。

 

日本は、長年、東京一極集中の是正が最大の課題になっていましたが、コロナ危機によって、やっと長年の一極集中是正と地方分散が実現できます。そう思うと、今回のコロナ危機も、いいきっかけになったと考えますね。

 

我が国は、今回のコロナ危機であきらかになった日本社会の弱点を、これからは全力をあげて是正していくことが求められています。

 

その中でも特に重要なのは、何もかも中国や外国に依存していることのもろさです。マスクや、医療物資などの基本的なものもすべて、外国に依存している弱点があきらかになりました。

 

これからは、日本は日本社会が生きていくために必要な基礎的な物資は、国内で生産できる体制を急いで作ることが必要です。そして、マスクなどの医療物資だけでなく、食料やエネルギーなどの物資も、今はあまりにも、外国に依存し過ぎです。

 

このままでは、コロナ危機のような何か大きな国難が発生すると、日本はたちまち、食料不足とエネルギー不足になって、国が滅びます。

 

日本のコロナ危機をきっかけに、食料の100%の自給とエネルギーの100%自給体制を作るべきだと思います。

 

今回のコロナ危機で、日本はこれからの新しい社会の姿が明らかになりました。

 

あとは、日本国民の知恵と力が試されています。

 

 

2020.6.18.(木曜日)午後2時30分

里山 歩樹 (藪野 正昭)