今日は朝から快晴でした。
久し振りの秋晴れで、気持ちの良い天気です。空気は澄んでいます。
空を見上げれば青い空が広がっています。ひんやりとした風が吹い
ています。穏やかな秋の日差しが部屋の中に入ってきます。部屋が
明るく見えます。気持ちも明るくなります。気温は昨日から下がっ
てきました。温度計を見ると１５度でした。一昨日に比べると３度
ほど低くなっていました。寒いはずです。冬が近くなってきました。
天気の良い日は気温が下がって寒く感じます。暖かい日差しが恋し
くなります。秋の日差しが差してきて、座敷の障子に庭の植木の影
がくっきりと浮かんでいます。影が動いています。影絵を見るよう
です。穏やかな秋の時間が流れていきます。静かな秋の朝です。気
持ちの良い朝です。
ところが、午後になると雲が出てきました。陽が陰ると急に辺りが
暗くなってきました。秋は日が暮れるのが早くて困ります。４時に
なると夕暮れになってきました。一日が短くて、あっという間に終っ
てしまいます。午後になると気温も下がってきます。暖房を強くし
ないと寒く感じます。
じーとしていると寒いので家の中を、リハビリを兼ねてウロウロと
散歩しています。陽が当たる所に行くと暖かくてよい気持ちになり
ます。やはり太陽の陽はいいですね。明るい日差しを浴びると暖か
くて気分も明るくなります。
「陽を受けて 障子に木陰 映る朝 歩樹」
良い天気なので窓を開けて外の空気を部屋の中に入れました。冷た
い空気が入ってきました。午前中は青い空が見えました。少し寒く
感じました。陽が照っているので気になりません。今日は絶好の洗
濯日和です。久しぶりの快晴で洗濯物もよく乾くでしょう。
庭の植木を眺めると、赤い花とピンクの花が幾つか咲いていました。
赤い花は山茶花の花です。近所の家や病院の垣根では早くから赤い
花が星のように一杯咲いていました。今年は、我が家の山茶花は花
が咲かないのかなと思っていましたら、やっと咲いてくれました。
私に似て少し奥手の山茶花です。赤い花が陽を受けて輝いて見えま
す。まだ、つぼみが開いたところで花弁は小さく可愛いです。まだ、
５つほどしか咲いていません。まだ、これからですね。
庭の右側を見ると椿の木が植えてあります。寒椿の木を見るとピン
クの大きな花が咲いていました。椿も、この間まで家内と「今年は
なかなか咲かないね」と話していたところでした。山茶花と示し合
わしたように同じ時期に咲きました。不思議ですね。
わが家の椿の花はピンク色をしています。花弁は大きくてふっくら
と膨らんでいます。ピンクのボタンのような花です。まだ三つほど
しか咲いていません。椿の花もこれからです。我が家の庭では左側
に山茶花の赤い花が咲き、庭の右側にはピンクの寒椿の花が咲いて
います。冬で色のない庭に赤とピンクの花が咲くと庭が明るくなり
ました。
わが家の山茶花と椿の木は、花が大好きだった亡き母が植木屋さん
に頼んで植えました。山茶花も椿の木も３メートル近くあります。
最盛期には木の枝一杯に星のように沢山の花が咲いて見事な光景で
す。母は、花が咲くころになると庭に降りて行き、赤とピンクの花
が咲いている様子を眺めて喜んでいました。
母が大事にしていた花の木がもう一つありました。それは梅の木で
した。小さな中庭に植えてありました。季節になると真っ赤な小さ
な花が枝一杯に咲いて綺麗でした。花が散ると緑の梅の実が鈴なり
に成りました。母はその実を梅干しにして、毎日食べていました。
梅の木は、家を増築した時にとり除きました。その時、母は大変、
残念がっていました。
山茶花と椿の花はよく似ているので間違える事がよくあります。山
茶花の木は、家の垣根によく植えられています。わが家の近くでも
山茶花の木が垣根に植えられています。出かけた時に家の周りに赤
い山茶花の花が一杯咲いている光景を見かけます。周囲を見ると赤
い花びらが絨毯のように落ちていることがあります。
山茶花は散るときは花びらが一枚一枚落ちるのが特徴です。枝が横
に広がるので垣根によく使われます。一方、椿は花びらが大きくて
膨らんでいます。散るときは花全体がまとまって落ちます。花びら
全体が、ぼたっと落ちるので縁起が悪いといって嫌がる人もいます。
椿は、花が散ると椿の実をつけます。その実で椿オイルを作ること
もできます。いい香りがします。山茶花も椿の木も花が散っても次
から次に花を咲かせてくれます。したがって、長い冬の間、私達を
楽しませてくれます。私はピンクの椿の花がバラの花のようで特に
気にいっています。
私は、冬になって庭の山茶花と椿の花を見るといつも母の事を思い
出します。綺麗な花を植えて置いてくれたことを感謝しています。
これからは、毎日、庭の山茶花と椿の花を見るのが楽しみです。
長い冬の楽しみができました。
母に感謝です。
２０１５．１１．２２． 里山 歩樹
