ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸と映画」

神戸は、映画発祥の地です。

神戸の街で、はじめてエジソンの映写機を使って、映画を上映したのが日本での映画の始まりだったようです。神戸のメリケンパークには、「映画発祥の地」の碑があると聞きました。

 

映画といえば、有名な映画評論家の淀川長治さんは、神戸の出身です。淀川さんの映画の紹介のセリフは、独特でした!「さよなら、さよなら、さよなら。」と最後に言うのが有名でした。

 

神戸と映画のつながりはたくさんあります。よく知られているのは、渥美清さんの「男はつらいよ」ですね。あの大震災の後に、一番被害が大きかった長田の菅原市場をロケ地として、寅さんが被災者を励ましたことは、忘れられません。

 

私は寅さんシリーズが大好きで、テレビ放映があるときは必ず観ました。旅行で飛行機に乗ったときは、必ず寅さんの映画を観ました。神戸の長田には、日本映画の資料館があります。

 

また、神戸は日本で最初に映画のロケ地を紹介する組織、「神戸フィルムオフィス」を神戸市が設立しました。

 

実は、私は現役のときに、神戸を舞台とする映画の製作にかかわったことがあります。芥川作家の宮本輝氏の小説「花降る午後」の映画化にかかわりました。確か、角川企画の提案だったと思います。

 

その映画化には約3億円(?)の費用が必要となるので、その資金を集めるのが私の仕事でした。確か、神戸港の開港110年か120年の記念事業だったと記憶します。

 

私は映画作りなんかにかかわるとは夢にも思いませんでしたので、当初は戸惑いました。しかし、業務命令には逆らえません。神戸の有力企業に、映画製作に出資してもらうよう、要請に回りました。

 

私は経済団体の職員だったので、有力企業に訪れて要請すると、どこでも、なぜ経済団体が映画製作するのか驚かれました。それでも、何とか目標額を集めることができ、映画は無事完成しました。

 

映画の主演は、古手川祐子さんでした。その他にも、桜田淳子さんもいました。映画の中身は、神戸の街を舞台にした「神戸恋の物語」でした。

 

私は、仕事でいろいろなことをしましたが、映画の撮影にかかわることになるとは、夢にも思いませんでした。

 

その時はわからないことが多くて苦労しましたが、今考えれば、なつかしい思い出です。

 

2019.12.17.(火曜日)午後1時55分

里山 歩樹(藪野 正昭)