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【兵庫通信】ー「大阪・関西万博に期待する」

大阪では、2年後に、埋め立て地「夢洲」で万国博覧会が開催される。

新聞を読んでいると、どんな万博にするかいろいろ議論がされているようだ。

 

大阪では、昭和45年に千里で、大阪万国博覧会が開催された。昭和45年は、私が大学を卒業して、社会人になった年であるので、よく覚えています。私は、千里の万博会場に会期中、見学にいった記憶があります。

 

 

ものすごい人数でした。どのパビリオンも長蛇の列で、一つのパビリオンに入るのに大変苦労しました。一日かかっても、2~3館しか見ることができませんでした。しかし、今考えると、万国博覧会の見学者のほとんどは日本人だったように記憶します。

 

あまり外国の人を見かけた記憶はありません。その意味では、万国博覧会ではありましたが、国内の日本人を対象とした博覧会だったように記憶します。千里の博覧会場には、全国各地からたくさんの人が訪れました。

 

大阪が一番注目されてた時でした。しかし、大阪・関西はその後、急速に活力を低下させ、経済の地盤沈下が進みました。東京一極集中が進み、大阪・関西発祥の大手企業も相次いで東京へ移っていきました。

 

大阪万博は大成功をおさめたにもかかわらず、その後大阪は急速に空洞化が進み、経済の地盤沈下が進みました。今では大阪は東京と大きく差が出て、一地方都市になった感があります。

 

2025年に開催される、大阪関西万国博覧会は、このような関西・大阪の地盤沈下に歯止めをつけ、関西経済を再び、日本を代表する経済圏に発展させるために提案されたものです。

 

私は5年後の博覧会が、関西・大阪の復活の起爆剤となることを期待しています。そのため、どのような博覧会にするか若い人を中心に幅広い知恵を結集して世界を驚かせる博覧会にしてほしいですね。

 

私は今、世界は自由主義グローバリズムが行き過ぎて、格差拡大、分裂社会の進行、環境の悪化が進んでいます。これらの課題は、これまで人類が経験したことのない問題であり、人間の新しい知恵や哲学、技術が必要となっています。

 

私は、5年後開催される万国博覧会では、このような現代社会の諸問題が抱える課題の解決策を提案する博覧会であってほしいと思います。私は、なんとなく、都市化を中心とした現代文明が限界に来ているように感じられてなりません。

 

これからの時代は、これまでの森林を耕して都市を建設する時代から、森林や山等の自然を復活させる時代ではないかと考えています。これからの時代の流れは、自然回帰の時代ではないでしょうか。

 

人間はこれまで、技術に頼り過ぎて、自然を征服して都市を建設して便利な社会を構築してきましたが、地球環境や格差社会が抱える様々な問題を考えると、限界に来ているように思います。

 

私は5年後の万国博覧会では、このような現代社会の諸問題を考える機会にしてもらいたいと思います。 

 

それから、一過性のイベントや施設にするのではなく、関西をはじめ日本のすばらしい文化、美術、歴史、芸術などを世界に発信する機会にできないかと考えています。

 

博覧会場に、関西を始めとする日本のこれまでの文化、歴史、芸術などを紹介する総合美術館や、博物館を建設するのも一つの案だと思います。

 

そして、日本独自の歴史や文化、芸術などを日本の最近の技術を使って紹介する場にして、博覧会場も、日本の文化、芸術などを紹介する一大美術総合博覧会場にしてはどうでしょうか。

 

前の博覧会の後のように、関西・大阪が地盤沈下するようなことがあってはなりません。

大阪・関西博覧会が開催される2025年を、東京一極集中に歯止めをかけ、大阪をはじめとする地方復活の元年にしたいものです。

 

大阪・関西ガンバレー。

 

2020.1.12.(日曜日)11時30分