ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「冬本番」

このところ朝晩の冷え込みが急に厳しくなったように感じます。

今日は1月15日です。令和2年の正月も今日で終わります。15日には正月のしめ縄などをとんど焼きに持って行って燃やす日です。

 

以前は、私がしめ縄を持って近くの神社「多太神社」に行って、神社のとんど焼きの中にしめ縄を燃やしたものです。神社の境内では、村の青年団の人が大きな木でやぐらを組んでとんど焼きをしていました。

 

炎が空高く舞い上がっていました。近くに行くと体があったかくなりました。とんど焼きにしめ縄を燃やすと、この1年元気に暮らせると言われていました。

 

昔から、15日を越えると冬がいよいよ本番になって寒くなったように感じました。私は寒がりなので、いよいよ試練の季節が来るなと思って、ゆううつになったものです。

 

しかし、近年は、温暖化のせいか昔ほど寒くなくなりました。私にはありがたいですが、このまま温暖化が進んだら大変なことにならないかと心配になります。

 

このごろは、寒い日でも、電気ストーブや、暖房機などがあって、家の中にいるとあまり寒さを感じることがなくなりました。便利な時代になりました。寒がりの私でも、冬があまり嫌ではなくなりました。

 

私が子供の頃を今もよく思い出します。昔は石油ストーブなどの便利なものはありません。あるのは火鉢と掘りごたつだけでした。寒い時は、私は火鉢を抱いて暖を取りました。寒いときは、掘りごたつに入ったまま、いつまでも座っていました。

 

それだけ寒くてたまりませんでいた。そのため、家の中にいて、いつも分厚いどてらを着て過ごしていました。夜寝るときは、母が湯タンポを入れてくれました。

 

また、まめたんを入れたこたつを入れたふとんの中に丸まって、夜を過ごしました。まめたんの入ったこたつがあまりに熱かったので、やけどしたこともありました。

 

祖母や母は、いつも火鉢にやかんを乗せて、湯を沸かして少しでもあたたかくしてくれました。母は、いつも、桐灰の入った小さなもの、「カイロ」を入れていました。今のようなホッカホカのようは便利なものはありませんでした。

 

昔から、1月15日になると、急に寒くなり、雪がよく降りました。私の過ごした川西地区では、2月が1番寒い季節でした。このため、私は、子供の頃から2月が一番苦手でした。

 

雪が降ると、子供の頃は雪だるまをつくったり雪合戦をして遊びました。近くの広場で雪を踏みしめながら走り回ったこともありました。

 

楽しい思い出もありますが、私は寒いのが苦手なもので、あまり楽しい記憶はありませんでした。毎年、3月、4月になって春が来ることが待ち遠しかったですね。

 

いつも、早く春よ来い春よ来いと願っていました。冬はいつまでも続かない。冬の後には必ず春がくると、自分に言い聞かせて、寒い冬を耐えて過ごしていました。

 

子供の頃、近くの公園に行って桜の木を見ると、枝に小さな赤い芽が出ていました。私はそれを見て、もうすぐ春になると感じました。

 

公園の中で、小さな芽を出した木々が、いとおしく感じられました。私は公園の中の木々に、手をあてて、もうすぐ春だ!がんばれよとつぶやきました。

 

今年も、これから冬本番です。この時期が来れば、次は春です。春は間違いなくやってきます。春が来るのを楽しみに待ちましょう。

 

春よ、早く来い来い。

春よ来い!!

 

2020.1.15.(水曜日) 午前11時27分

里山 歩樹 (藪野 正昭)