ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「蔵開き」

今年も、日本酒の蔵開きの時期になりました。

各地の日本酒の酒蔵では、新酒の出荷を始める蔵開きが行われていると、新聞で伝えています。神戸は日本一の酒どころです。

 

日本酒の約3割は神戸と西宮の間にある、灘五郷で生産されています。この時期になると、どこの酒蔵でも、蔵開きが行われて、来訪客にはその日しぼった、しぼりたての日本酒を振る舞ってくれます。

 

朝採りの酒は、加熱していないお酒なので味わいがまろやかで、普段のお酒とは違ったおいしさがあります。しぼりたてのお酒は飲みやすいので、いくらでも飲むことができるように感じます。

 

しかし、飲み過ぎると、思った以上にアルコール度数があるので、ふらふらと千鳥足になることがあるので、気をつける必要があります。

 

私は仕事で以前は灘の酒造会社によく行きました。そこで、しぼりたての日本酒を頂いたことがありますが、あまりアルコールに強くない私でも、しぼりたての日本酒はおいしいので、思わずおかわりをお願いしてしまいました。

 

日本酒は、これまで、酒離れやワインなどのアルコールに押されて、減少が続いてきました。しかし近年は、和食ブームで、海外でも日本酒を飲む人が増えてきています。

 

このため、日本酒の輸出が増えてきて、日本酒の減少に歯止めがかかってきたと聞きます。また、酒造メーカーも経営者の代替わりが進み、若い人が社長になって、新しい感覚で経営をやり、日本酒の新しい飲み方や楽しみ方を提案しています。

 

このため、日本酒に対する意識も、ワインのように、日本酒を楽しむ文化がじわじわ生まれてきているようです。日本酒のボトルのラベルのデザインもきれいなものが増えてきました。

 

日本酒を、ワイングラスで飲む人も増えてきています。特に、注目されるのが、日本酒の酒メーカーが、海外に出ていき、海外で日本酒を製造して販売するところが出てきたことです。

 

先般の記事では、ワインの本場のフランスで、兵庫県の酒メーカーが現地で日本酒を生産販売するところが出てきて、フランスで注目されているようです。

 

日本酒をつくる酒米は日本から持って行き、そこの水を使って日本人の蔵人が行って、生産するようです。現地で生産すると関税がかからないので、日本酒の価格を抑えられるので、販売量が増えることが期待されているようです。

 

神戸は日本一の酒どころ。神戸から西宮までの間には、5つの郷があり、その中には全国的に有名な清酒メーカーや、老舗の清酒メーカーが軒を連ねています。

 

「灘五郷」と言われている地域では、六甲山からのわき水宮水」と、兵庫県でつくられた最高の酒米山田錦」を使って、おいしい灘の清酒を生産して、販売しています。

 

もっとも古い酒蔵は、「剣菱」です。創業500年以上と言われています。剣菱は、全国の日本酒通の人に飲まれています。また、白鶴、菊正宗、沢の鶴も、よく知られています。

 

この間、新聞を見ていると、沢の鶴では、25年前の大震災のときに仕込んだ日本酒を、25年間、保存していた「古酒」を、限定販売すると出ていました。

 

日本酒はつくりたての新酒がおいしいと言われますが、日本酒には何年も寝かした「古酒」もあります。「古酒」はブランデーのような琥珀色をしています。飲むとこくがあり、まるでブランデーを飲んだように感じます。

 

日本酒は様々な楽しみ方ができます。

ワインのように世界に輸出されて、日本の清酒文化を世界に知らせてもらいたいですね。

 

 

2020.1.31.(金曜日)12時

里山 歩樹 (藪野 正昭)