ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【兵庫通信】ー「ホタルが飛ぶ季節になりました!」

先日、新聞を読んでいると、我が川西地区で、ゲンジボタルが飛んでいると記事に出ていました。

 

今年も、ホタルが飛び交う季節になりました。早いものですね。暑い夏と言えば、ホタルのことを思い出します。

 

私が子供の頃は、自宅の周囲は田畑や川、野山ばかりでした。夏になると、その田畑や川にホタルを見に行くのが夏の夜の楽しみでした。

 

子供の頃はよくホタル狩りに出かけました。ホタルには、大きなゲンジボタルと、小さなヘイケボタルがいました。私達はゲンジボタルを選んで、とりました。当時は、竹のほうきでホタルをとりました。

 

我が家の近くには、塩川というきれいな川が流れていました。夏になるとその塩川の周辺に、たくさんのホタルがほのかな光をつけながら、あちこちにいっぱい飛んでいました。

 

塩川のそばの畑ではホタルが乱舞していました。そのときの光景は、子供の目にも、きれいで感動しました。

 

私は、竹ぼうきでゲンジボタルをとって、虫かごに入れて、家に持って帰りました。家に持って帰ると、家の中につった蚊帳の中にホタルを離しました。

 

電気を消していると、ホタルが蚊帳の中で飛び回る光景が見えました。私はホタルがほのかな光をともすのを見ながら、横になって眠っていました。

 

当時は、テレビも何もありませんので、夜になっても何もすることがありませんでした。そのため、夏になると、暗くなるのを待って、ホタル狩りに出かけるのが唯一の楽しみでした。

 

ホタルがよく出る塩川や畑の近くに行くと、近所の人がたくさんホタル狩りに来ていました。ホタルの数はいっぱいいるので、ホタルは何の苦労もなくたくさんとれました。

 

私は小さいヘイケボタルは、逃がしてやり、ゲンジボタルだけを虫かごに入れて、家に持って帰りました。

 

虫かごに入れたホタルには、畑でとってきた水草を入れて、そして少し、水をかけてやりました。ホタルは虫かごの中でも、「チカチカチカ」とお尻で光を飛ばしていました。

 

私の子供の頃は、外に出かければどこでもホタルを見ることができました。田畑や、小川の周辺に行けば、ホタルが乱舞している光景が見えました。

 

当時は、自然が豊かで、ホタルもたくさん飛んでいました。しかし、私が社会人になった頃は、ホタルを見なくなりました。それだけ自然環境が悪くなっているせいだと思います。

 

しかし、近年は私の住む川西地区でも、ホタルをたくさん見ることができるようになったようです。以前に比べると、自然環境も改善してきたせいだと言われています。

 

塩川の水は、随分ときれいになりました。そのため、ホタルもまた昔のように見ることができます。

 

そうは言っても、私の子供のときのように、ホタルがあちこちで乱舞するようなことはありません。私の子供の頃は、夏と言えばホテルが本当にたくさん飛んでいました。ホタルの乱舞する光景は夏の風物詩でした。

 

残念ながら、昔は自宅の周辺でも見られたホタルの姿は、今はありません。ホタルを見ようと思うと、川西でも能勢の山奥の方まで行く必要があります。

 

川西の能勢の方に行けば、今も昔のようなホタルの姿を見ることができるようです。能勢に住んでいる私の友人からも、夏になると、ホタルを見に出かけているというメールが届くことがあります。

 

私が住む団地は、昔は山でした。その周りは田畑ばかりでした。そしてたくさんの小川が流れていました。田畑や小川の周りでは、ホタルが夏にはいっぱい飛んでいました。

 

残念ながら、今では自宅の周囲でホタルを見ることはできません。ホタルを見ようと思うと、猪名川や、その支流の塩川の近くまで行く必要があります。

 

私はここ数年はホタルを見たことがありません。また、子どもの頃に見たホタルが飛ぶ光景を見たいものですね。

 

今年もホタルが飛ぶ季節になりました。今年も、夏らしくなってきました。

 

「ホーホーホタルこい。

 こっちの水は甘いぞ。

 ホタルこっちへこいこい!!」

 

 

2020.6.13.(土曜日)午後12時10分

里山 歩樹 (藪野 正昭)