ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「夏になれば思い出すこと」

夏になったら思い出すことその2です。

昨日は「花火」のことについて書きましたが、今日は、虫とりのことを書きます。夏の時の虫とりと言えばホタルですね。

 

私が子供の頃は、近くの川や田畑に行くと、夜にはたくさんのホタルが見られました。ホタルが出る頃になると、私の子供の頃は、誰もがホタルとりに出かけました。ホタルは、竹ぼうきでとれました。

 

ホタルには大きなゲンジボタルと、小さな平家ボタルがいましたが、私達はゲンジボタルを選んでとりました。我が家の裏側に流れる塩川に行くと、夏の夜にはホタルが乱舞している姿が見えました。

 

その光景は幻想的でした。ホタルはたくさんいるので、いくらでもとることができました。私はとったホタルは家に持って帰って、家の中につるした蚊帳の中にホタルを逃がして、家の中でホタルが光る光景を見て楽しみました。

 

ホタルが蚊帳の中で光る光景はとても風情がありました。ホタルはまた、虫かごの中にも入れていました。虫かごのホタルには、霧で水を吹いてやりました。私の子供の頃は、ホタルがりは夏の風物詩でした。

 

ところが、ホタルもどんどん少なくなって、ホタルを見ようと思うと、川西の能勢の奥まで行かないと姿を見ることができなくなりました。

 

能勢の方では、今でもホタルが飛び交うのを見ることができるので、遠くからホタルを見るためにやってくる人が多いようです。

 

夏の虫とりでもうひとつ思い出すのは、夏の夜に、家族と一緒に近くの里山にカブトムシをとりに行ったことです。今の私の自宅から歩いて10分ぐらい行けば、小さな林がありました。

 

その雑木林にはくぬ木の木がたくさんありました。そのくぬ木では、昔からカブトムシやクワガタムシがとれました。私は子供の頃はその雑木林に行って、昆虫とりをしていました。

 

あるとき、私は子供のときのことを思い出して、家族を連れて雑木林に行くと、かつて見たくぬ木がありました。そのくぬ木の枝に懐中電灯を当てて幹と枝の周りを見ると、いました。

 

カブトが、蜜を食べている姿が見えました。私は大喜びでカブトムシをとり、子供に渡してやると、子供達は大喜びでした。

 

子供達はカブトムシをとったことは初めてでした。夏の暗い夜の林に行くと少し危険ですが、私は子供のときからよく行っていましたので、どこに行けば危ないかよくわかっていました。

 

大きなくぬ木に光を当てると、カブトムシの他に、カナブンやハチなども夢中になって、蜜を吸っていました。

 

雑木林のそばにある池からは、ウシガエルが鳴く声が聞こえてきました。「グーグーグー」というウシガエルの鳴き声が不気味に聞こえてきました。

 

私達が夜にカブトムシをとることが、近所の人にも聞こえたようで、いつのまにか私達以外の人も、夜に昆虫をとりに行く人が出てきました。

 

夏の夜の昆虫とりは、夏の夜のなつかしい思い出です。

 

 

1010.7.14.(火曜日)午後12時5分

里山 歩樹 (藪野 正昭)