ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【兵庫通信】ー「兵庫の酒文化について」

兵庫県は日本一の酒どころです。

日本酒の約30%は西宮から神戸の間にある「灘五郷」が生産しています。その中でも伊丹は日本で最も古い日本酒の生産地でした。

 

このために、伊丹と灘五郷の日本酒文化が日本の文化遺産に選ばれました。兵庫県下では9番目の日本遺産ということのようです。

 

聞くところによると、日本遺産の数は兵庫県が一番多いということです。兵庫県は多様な5つの国からなる大きな県ですので、日本の文化遺産が多いのも当然かもしれませんね。

 

日本酒は日本で最初の地場産業と言われています。その中でも伊丹や灘五郷の酒造りは古い歴史があります。

 

剣菱は今は灘五郷の一つに移っていますが、その発祥は伊丹でした。剣菱は、今から500年以上前に、伊丹で酒造りを始めました。

 

剣菱はたくさんある灘五郷の清酒会社の中で最も歴史のある会社と言われています。灘五郷にある清酒会社は今から250年ぐらい前に創業した会社が最も多いです。

 

剣菱に次いで古い会社は「菊正宗」です。菊正宗は辛口でよく知られていますが、その歴史は400年以上もあります。菊正宗では今でも昔ながらの製法を守っています。

 

灘五郷の清酒会社は25年前の大震災で多くが倒産しましたが、今も、神戸を代表する食産業として頑張っています。

 

灘五郷の日本酒文化は、今でも神戸の生活に色々な影響を与えています。日本酒は全国各地で生産されていますが、その中でも灘五郷の日本酒は、おいしいお酒として全国で販売されています。

 

近年は、灘五郷の清酒会社の中では、海外に輸出するところが増えています。近年の和食ブームで日本酒の生産も順調に増えていると聞きます。伊丹と灘五郷の日本酒文化が、日本の無形の日本の文化遺産に認定されたのも当然と思います。

 

むしろ、今まで日本の文化遺産に認定されてこなかったことが不思議なくらいです。私は現役時代、灘五郷の酒産業の振興に関わってきましたので、日本遺産に認定されて、大変うれしく思いました。

 

日本酒は長く、酒離れで低迷が続いてきましたが、日本遺産に認定されたことをきっかけに、再び日本酒のおいしさ、素晴らしさが再認識されることを心から願います。

 

私は現役時代、清酒の酒蔵に仕事で何度も訪問して、蔵から出したばかりの清酒を飲んだことがあります。その蔵から出たばかりの生清酒の味は格別でした。おいしくて、いくらでも飲めるように思いました。

 

私はあまりアルコールに強くないのですが、蔵から取り出したばかりの日本酒なら、いくらでも飲めるように感じました。

 

私は灘五郷の振興のために、いろいろな事業を実施してきました。一番大きなイベントは、神戸の最も大きなホテルで開催した灘の酒と兵庫の食材のマリアージュという酒と食のパーティーでした。

 

そのパーティーには、毎年800人近くの人が全国からやってきました。灘五郷の素晴らしさを全国にPRするイベントでしたが、大変好評で、毎年遠くからやってくる人がたくさんいました。

 

近年、和食ブームで日本酒の良さが再認識され、若い女性等でも清酒を飲む人が増えつつあると聞きます。日本遺産に認定されたことを機会に、兵庫の清酒が見直されて、清酒の消費が増えることを期待します。

 

皆様は清酒を飲まれますか。日本酒派ですか。ビール派ですか。ワイン派ですか。暑い夏でも日本酒の冷酒もおいしいですよ。ぜひ、皆様も兵庫の伊丹・灘産の日本酒を飲んでみてください。

 

一度飲むと病みつきになりますよ。

私は灘五郷の辛口の日本酒をおすすめします。

 

「灘五郷の酒、バンザイ!」

 

 

2020.8.10.(月曜日)午前11時45分

里山 歩樹 (藪野 正昭)