今年も秋が深まってきました。
あんなに暑かった夏も足早に去っていきます。このところは、半袖でいると寒く感じるようになりました。
秋は短いので、もう少しすると寒い冬がやってきます。私のもっとも苦手な冬がやってくると思うと気が重くなりますね。
秋は食欲の秋と言われます。私は秋の食べ物と言えば、栗が思い出されますね。今日神戸新聞を読んでいると、丹波の方では栗農園が開園して栗ひろいを楽しむ人でにぎわっているとのことです。
私が住んでいる川西も栗の産地として有名です。川西の栗も、北摂栗と言われて、ブランド栗として知られています。川西の北摂栗は品種は「銀寄せ」と言われ、栗では最高級の栗です。
銀寄せは1000年以前の歴史があり、古くは、宮廷に納めていたと言われています。銀寄せの栗は大きくて、甘い栗です。少し高いですが、食べれば、ほかの栗とはまったく味が違います。
私は、栗は焼き栗にして食べるのが一番好きです。栗を炭火で焼いて食べると最高の味がします。焼き栗のほかにも、栗ごはんをつくって食べるのが大好きです。
赤飯の栗ごはんを、ごま塩をつけて、食べるとその味は最高ですね。ごま塩を振りかければ、ほかには、何もおかずがなくても、赤飯の栗ごはんは何杯でも食べることができました。
秋の味覚にはいろいろな食べ物がありますが、川西ではイチジクと桃が有名です。昨日も夕食のデザートに、家内がイチジクを出してくれました。
川西のイチジクは甘くて、いくらでも食べることができますね。イチジクのほかには、ブドウも川西の畑で栽培しています。ブドウも、川西の名産として有名ですね。
そして、忘れてはならないのは、秋の果物として不可欠なのは、柿ですね。柿にもいろいろ種類がありますが、川西では富有柿がよくとれます。
柿は、我が家の畑でもたくさんありました。広い畑には、6~7本の富有柿の木があって、私が子供のときは、柿の木に登ってよく富有柿をとって食べたものです。柿は、富有柿のほかにも、久保柿もありました。
久保柿の木は大きくてとても登ることができないので、久保柿をとろうとすると、長い竹ざおで枝を折ってとった記憶があります。久保柿は大きな木に鈴なりにたくさんとれました。
久保柿は、甘い柿です。種が多いですが、甘くて、おいしい柿です。子供の頃は我が家の畑で、柿をとるのが私の仕事でした。柿はたくさんとれました。多いときはリンゴ箱に10箱以上もとれたことがありました。
あまりにもたくさんとれたので近所の人へ柿を配って回ったこともあります。私は秋になると子供の頃に柿とりをしたことを思い出します。
その柿の木には、必ず柿の実を2~3個は残してくるように言われていました。2~3個は野鳥のために残すようにしていました。秋になると、柿の実を食べにいろいろな野鳥がやってきました。小鳥は熟した柿を食べにやってきました。
今年も秋がいよいよ深まってきました。もう少しすると紅葉がきれいな季節がやってきます。
秋がいよいよ深まってきました。
食欲の秋がやってきました。
2020.9.20.(日曜日)午前11時25分
里山 歩樹 (藪野 正昭)