今年もいよいよ秋が深まってきました。
朝夕には寒く感じるくらいになりました。寒くなってくるとあたたかい食べ物が欲しくなりますね。秋は食欲の秋とも言われます。
秋は、日本酒がおいしい季節です。日本酒を燗にして飲むと、体があたたかく感じます。秋が来ると日本酒が一番おいしい季節ですね。
日本酒といえば、西宮から神戸市のあいだにある灘五郷が有名です。日本酒の約3割は、この灘五郷で生産されています。西宮から神戸に広がる灘五郷は、日本一の酒どころです。
灘五郷というのは、西から、今津郷、西宮郷、御影郷、魚崎郷、西灘郷の5つの郷からなっています。灘五郷は日本酒の約3割を生産している日本一の酒どころです。
灘五郷の日本酒は、六甲山からの伏流水「宮水」と最高の酒米「山田錦」と、丹波からの杜氏職人の技術で生産される、最高の日本酒です。灘五郷の酒は辛口で男酒と言われています。
私は現役のときは、灘五郷の酒のPRをするためのイベントをいろいろ開催してきました。ファッション都市・神戸では清酒もファッション産業として位置づけられています。
その灘五郷の酒蔵が協力して、統一ブランド「灘の生一本」という製品を今月から販売しました。期間限定の特別販売です。
日本酒は長く、日本酒ばなれで停滞してきましたが、その日本酒をアピールするため灘五郷の有力な酒蔵が統一ブランド、統一ラベルの日本酒を販売することになりました。
このプロジェクトを始めてから20年近くとなりますが、近年は世間によく知られるようになって、販売するとすぐに売り切れとなると聞いています。「灘の生一本」のブランド酒には、灘五郷の中で優秀な日本酒だけが選ばれています。
近年10社が参加していますが、各社とも会社の名誉をかけてつくる日本酒ばかりですので、その味は格別です。
灘五郷の清酒はみんなおいしいですが、「灘の生一本」にはその中でも厳しい審査をパスした日本酒だけが「灘の生一本」のブランドを使うことが認められています。10社のどのお酒を飲んでも、とてもおいしい清酒です。
私はあまりアルコールに強くありませんが、現役のときに仕事上で、灘五郷の清酒を飲むようにしていました。私はいつも毎年発表される「灘の生一本」が発売されることを楽しみにしていました。
毎年「灘の生一本」が発売されると、そのプロジェクトを実施している灘五郷酒造組合から10社の「灘の生一本」を届けてくれました。私はそのいただいた「灘の生一本」10本セットを、家に持って帰って順番に飲み比べて、楽しんでいました。
秋になると燗にして飲むとおいしくなります。燗酒にもいろいろありますが、ぬるかん、ひとはだかん、あつかん、など温度によって、味が違います。私はぬるかんが好きでした。
私は皆様には、秋になれば「灘の生一本」を燗にして飲むことをおすすめします。
食欲の秋には、灘五郷の清酒を飲むことをおすすめします。
2020.10.3.(土曜日)午前9時50分
里山 歩樹 (藪野 正昭)