コロナ感染が爆発的に増えたため、政府は慌てて、緊急事態宣言を発表しました。
昨年に続いて2回目の発令です。
ここに至る推移を眺めていると、今回の緊急事態宣言も、東京都をはじめ首都圏の知事に迫られて、やっと決断したように思えます。そこには、政府としての明確な意思が見られません。
あくまでも小池東京都知事に迫られて、いやいや緊急事態宣言を決定したように見えます。そのような政府の決断には各方面から厳しい批判が出ています。
何よりも問題なのは、緊急事態宣言に対しての菅総理の肉声や明確なメッセージが伝わってこないことですね。総理は相変わらず、役人が書いた原稿を読み上げるだけで、総理としての決意や熱意が伝わってきません。
口では緊急事態と言っていますが、本当にどこまで今の状況に対する危機感があるのか不安になります。そのため、国民には総理の発言に対する信頼感がありません。それではせっかくの緊急事態宣言でも効果がどこまであるか懸念されます。
その緊急事態宣言の内容を見ても、依然として経済への影響を考慮して、小手先の対策のみです。これで、今のコロナ感染者が爆発的に増えて言える現状を抑えられるのか、疑問ですね。
今日、新聞を読んでいると、大阪府をはじめ関西3府県も緊急事態宣言を要請するとのこと。コロナ感染はいまや首都圏だけでなく、全国に広まっています。政府は今すぐ、全国に緊急事態宣言を出すべきです。
しばらくは感染を抑えることに、全力で取り組むべきです。中途半端な対策では今の感染を抑えることはできません。政府の対策は今も、後手後手で、危機管理が遅いです。
菅総理には、リーダーとしての責任感と決断力が欠けているように思われます。このままでは、日本は、ヨーロッパやアメリカのように、ロックダウンをすることに追い込まれてしまいます。
今、ここで何が何でも感染を抑えこみ、大爆発が発生しないように全力をあげないと、取り返しのつかないことになります。
政府はコロナ対策に全力で取り組んでほしいですね。
2020.1.8.(金曜日)午後1時15分
里山 歩樹 (藪野 正昭)