今日も雨が降っています。
このところ雨の日が多いですね。雨の日が続くと、一雨、一雨、春に近づいてくると言われています。
うっとしい雨の日も、春の訪れのきざしと考えると、うれしくなります。私は若いときは、冬になると、近くの里山へよく里山歩きに出かけました。
寒い冬の日に、山に入ると、澄みきった空気がふいてきて、山の中から風が通る音が「サーサーサー」と聞こえてきます。その風の音がここちよく感じられます。
冬の里山では木々の多くが、葉が散ってしまって木々は幹と枝だけの姿になっています。松や杉の常緑樹は青い葉が茂っていますが、ならなどの広葉樹は枝だけの姿になっています。その木々の間を、小鳥が飛び回っている姿がよく見られます。
冬の山は木々に葉っぱがないので、バードウォッチングには最適の季節です。私は冬の里山に行くときは、必ず双眼鏡を持っていってバードウォッチングをして楽しみました。ときにはカメラを持っていって、小鳥を写したりして楽しみました。
冬の里山に入ると、いろいろな音が聞こえてきます。空気が澄みきっているので、外の音がよく聞こえます。
その音の中には山の近くを通る自動車や電車の音、小鳥のさえずり、風が木々の間を通る音、そして谷川を流れるせせらぎの音などが鮮明に聞こえてきます。
私はそのような音を聞くのが好きで、山に入ると、じっと目を閉じて、耳をすまして、冬山の音を楽しんでいました。
2月頃に里山に行って、葉っぱがすっかり散ってしまった木々の枝や幹を見ると、小さな少し赤い芽が出ています。春が近づいてきたので、新しい芽が出てきているようです。
2月まではまだまだ寒いですが、里山の木々では、早くも、春を待っている新芽が出てきています。それを見ると春が近づく気配を感じるので、うれしくなりますね。
谷川のせせらぎに手を入れると、水は氷のようにつめたいですが、水の中を見ると小さな魚が泳いでいるのが見えます。赤いカニも歩いています。もうすぐ春ですね。
里山のあちこちでは、山のところどころで雪がつもっています。私はその雪を手にとって雪投げをして遊んだことがあります。冬の里山に行くと静かな環境の中にあって、寒いですが心が洗われるように感じました。
季節は確実に移ろいでいます。
もうすぐ春です!!
もうすぐ春が来ると思うと、寒い冬も楽しく思われますね。
2021.1.24.(日曜日)午前11時10分
里山 歩樹 (藪野 正昭)