先週新聞を読んでいると、神戸の灘五郷の酒蔵で新酒づくりが始まったと伝えていました。
神戸は日本一の酒どころです。西宮から神戸にかけては5つの酒どころがあります。これらを灘五郷と言っています。
灘五郷は日本最大の酒どころで、日本酒の約3割は灘五郷で生産されています。その灘五郷ではこの時期になると毎年、酒蔵では新酒づくりが始まります。
私は現役時代に日本酒の振興事業をやっていましたので、よく灘五郷の蔵元へ訪問したことがあります。最高の酒米「山田錦」で仕込んでから約3カ月で新酒ができます。新酒ができると、蔵元では蔵開きをして、新酒をふるまってくれます。
蔵からしぼりたてのお酒を飲むと、そのおいしい味にびっくりします。私はお酒にはあまり強くないですが、蔵からしぼりたての日本酒はサッパリして、いくらでも飲むことができます。
私はよく蔵開きに行ったときお酒を飲みすぎて、ちどり足で帰ってきたことがあります。今年も、神戸の春をつげる、新酒づくりが始まりました。これからの新酒の蔵開きが待ち遠しいですね。
ここ1~2年はコロナで、日本酒の消費が減って、神戸の酒造会社は売り上げが減って困っているとのこと。日本酒の生産が減ったので酒米「山田錦」の生産もいつもより2割以上減って、兵庫の農家も困っているとのことです。
私は毎日、夕食のときには食前酒として日本酒を飲むようにしています。日本酒はもちろん神戸の灘五郷のお酒ですが、ときどきは山田錦でつくった全国の清酒を飲むことがあります。毎日違った銘酒の日本酒を飲んで、飲み比べています。
最近の日本酒はスッキリして、飲みやすくなっています。香りもよいので女性でも飲みやすくなっています。我が家では、家内も娘も日本酒のファンで、日本酒を飲むことを楽しみにしています。
このあいだ、うれしいニュースが飛び込んできました。世界の酒コンクールで、神戸の灘五郷のお酒が、2社も金賞を受賞しました。その1社は、神戸の銘酒「菊正宗」で、もう1社は伊丹の会社のお酒でした。
世界の日本酒業界から2社が選ばれたとはすごいですね。
いまや日本酒はフランスのワインと同じように、世界的ブランドとなっています。
みなさんもぜひ神戸の灘五郷のお酒をご賞味ください。
2021.2.20.(土曜日)午後12時55分
里山 歩樹(藪野 正昭)