春らんまんですね。
今年もはや春本番の時期になりました。私はこの時期になると、子供の頃に、家の近くの野原に散歩に行ったことを思い出します。
近くには、広い田んぼがありました。私の子供の頃は、川西では家の周りは山と田畑ばかりでした。子供の頃は遊ぶといえば、近くの里山に行ったり田畑に出かけて、自然の中でゆっくりと過ごすことでした。
畑に行って、思い出すのは、田んぼではレンゲ畑が広がっていたことですね。昔は春に田んぼに行くと、どこでもレンゲ畑が広がっていました。
私はレンゲ畑の中に入って白や紫、赤のレンゲの花をとっては、レンゲの首飾りをつくったりして遊びました。レンゲの中に入ると、ミツバチやチョウチョウが飛び回っていました。
ミツバチは、私の手のそばまでやってきて、レンゲの花の蜜を吸っていました。チョウは、モンシロチョウ、モンキチョウが飛び回っていました。昔は春に田んぼに行くと、どこでもレンゲ畑が広がっていました。
昔は田んぼでレンゲを育成して、そのレンゲを畑のこやしにするのが習慣でした。私は庭の近くには叔父の畑がありました。おじの畑は広くて、そこでは春になるといつもレンゲ畑が広がっていました。
私は、子供や家内と一緒におじの畑に行ってレンゲ畑の中で遊んだものです。レンゲ畑でレンゲの花を使って首飾りを作ったりして楽しみました。春の畑に行くと、ミツバチ、チョウチョウや、トンボなどの昆虫がいっぱいいました。
そばの小川を見ると、早くも、カエルが飛び回っていました。水の中を見ると、ザリガニやドジョウなどの生物がたくさんいました。カニもいました。
レンゲ畑に遊びに行くと子供達は大喜びで、持って行った網を使って、チョウやトンボをとっていました。ときには、カエルやザリガニも手でつかまえて、遊んでいました。
私の子供の頃はレンゲ畑は田舎の普通の景色でしたが、子供達にとってははじめて見る景色のようでした。レンゲ畑の中で、時間を忘れて、遊び回っていたことがなつかしく思い出されます。
近頃はレンゲ畑を見ることがなくなりました。私の子供の頃のなつかしい田舎の風景がなくなったことはさびしいですね。
近頃はどんどん昔のようなふるさとの景色がなくなりつつあるように思います。
なんとなくさびしい感じがします。
家族と一緒に遊んだレンゲ畑のことがなつかしく思い出されます。
2021.4.7.(水曜日)午後2時15分
里山 歩樹(藪野 正昭)