私は40年以上も神戸の経済団体で働いてきました。
団体職員としての最大の特権は、地元の経営者と直接会うことができることでした。
普通では会うことはできないトップ経営者でも、私達は直接会い、話をすることができました。神戸の経済界には日本を代表する優れた経営者がおられました。仕事上でその業界の代表的な経営者に会うことができました。
私は仕事上トップの経営者に若くして会えたことを今でも誇りに思っています。私が若い時代は神戸経済は発展が目覚ましく、全国的に神戸は都市の中でも注目されていました。
その中で私が特に記憶に残っている経営者は、ダイエーを創業された中内功氏です。中内氏は神戸の兵庫区の出身で、学校も神戸で卒業され、神戸の三宮で商業を始めて全国で初めてのスーパー形式の店を開業。
その後、三宮のセンター街にスーパーをいくつも開店され、日本一の小売店が誕生しました。そして最後は日本一の小売業店を作り上げられました。今年はその中内氏の生誕100周年にあたります。地元新聞ではその功績を連載しています。
中内氏は神戸商工会議所の副会頭として12年間勤められ、私たちはいずれ中内氏が会頭になると思っていましたが、いろいろあって会頭には就任されませんでした。
中内氏で思い出すのは、あの大震災のときに神戸経済の復活に尽力されたことです。中内氏は神戸にいろいろなものを残されました。
神戸の産業界への功績は大きなものがありました。今でも中内氏が残されたものはいくつもあります。その一つが流通科学大学です。
私は今でも中内さんが存在しなければ今のように発展していなかったと考えます。
このブログでは私がお会いした神戸の経営者のことも順番に紹介していきたいと思っています。
2022.5.13.(金曜日)午前10時
里山 歩樹(藪野 正昭)