ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―ななふしを見つけました

今日も曇り空。

 

湿度が高くて、ムシムシする。気温は少し低い。かすかに風が吹い

ている。朝のうちはまだ雨は降らなかったが昼からは雨が降ってき

た。本格的な雨だ。じめじめして鬱陶しい。このところ、カラッと

晴れる日がない。太陽の日差しが恋しくなる。

 

今日は午前中に今週初めてのリハビリに行ってきた。今日は、何故

か患者さんが多くてリハビリの部屋はいつになく賑やかだ。皆さん

朝から頑張っている。高齢の女性の方が多い。皆さん、パジャマ姿

だ。蒸し暑いから皆さん薄着だ。体が重く感じる。少し眠い。何時

もの通り、ベッドの上で仰向けになって足のマッサージを受ける。

あまり気持ちが良いのでうとうと眠ってしまった。

 

幸いまだ雨が降っていないので外に散歩に出かけた。病院から外に

出ると山から流れる激しい水の音が聞こえる。昨日、山の方では結

構激しく雨が降ったようだ。山の方から湿度の高い風が吹いてくる。

 

病院に併設されている保育園から元気な子供の泣き声が聞こえてく

る。どこからか、ピアノの演奏の音が聞こえてくる。どこかで聞い

た事のある曲だ。病院の敷地内の坂道を上って行くと汗が滲んでく

る。

 

一生懸命歩いていると、理学療法士の先生が珍しい生き物がいると

言って路上の方を指さして教えてくれた。よく見ると道の上に青い

木の枝のようなものが動いている。「ななふし」だ。珍しい虫だ。

 

おそらく近くの森から風に吹かれて飛ばされてきたのだろう。なな

ふしは、森の中の木に枝などに擬態して、身を隠して生息している。

里山にハイキングに行ったときなどにときどき見かける事がある。

 

木の枝そっくりなので見つける事は難しい虫だ。私のもう何年も見

かけない。近くの森にいるという事は自然がまだ豊かに残っている

ということである。子供の頃はななふしが木の枝などに見事に姿を

変えるのが不思議で、触るのが怖かった記憶が残っている。ななふ

しは糸のような細い体をくねくね曲げながら歩いて行った。「頑張

れよ。他の人に見つかるなよ。」と思わず呟いた。

 

田圃に行くと苗が整然と並んで綺麗な光景が見える。苗の背丈は一

段と大きくなったようだ。見るたびに伸びている。成長が早い。水

田の水面に周囲の山や家の影が写っている。天気の良い日は青空が

映って美しい風景を見る事ができるであろう。水田にはオタマジャ

クシがうじゃうじゃいる。私達の影が写ると一斉に逃げていく。赤

い沢蟹もいるようだ。

 

今日は水田の中の浮き草が少ない。おそらく農家の人が除草したの

でしょう。水田を見ていつも思うのは農家の人の苦労だ。苗を一本

一本丁寧に植えていって稲穂に成長するまで定期的に草をとり除き、

水の管理や野鳥対策など丁寧に子供を育てるように世話をしていく。

秋の収穫までには大変な労力が必要だ。

 

日本お米は美味しい。世界一だろう。和食が世界遺産になって人気

があるが、和食の基本はおいしいごはんだ。日本のコメ農業こそ世

界遺産だと思う。日本のお米が外国産のコメに比べて高いのは当然

だと思う。長い月日と労力をかけて、農家の人が一本一本育ててい

くので、美味しいコメが採れるのである。

 

一時、安い外国産のコメがスーパーでも販売されたことがあるが、

今はほとんど見ない。日本の美味しいコメを一度食べれば外国産の

コメを食べようとは思わない。日本の美味しいコメがあるから、寿

司が美味しい。最近は米粉を使ってパンを焼く店も出て来て、評判

を呼んでいるようだ。米粉を使ったパンはもちもちした食感でとて

も美味しいようだ。

 

私は白いご飯が大好きで、毎食御飯だ。特に新米の御飯は美味しい。

時々農家で作ったものを貰う事があるがご飯にするとぴかぴか光っ

ていて御飯が立っている。美味しい。ご飯だけで食べることができ

る。今日の田圃を眺めて改めて日本のお米のありがたさを考えさせ

られた。

 

今日のリハビリは梅雨のあいまを利用してのリハビリ。ナナフシ

見る事も出来て、楽しい時間を過ごすことができた。

 

血圧は上が106.下が68。

まずまずであった。

 

2015.6.16. 里山 歩樹