今日も、朝から雨が降っている。
音もなく降り続いている。湿度が高くて体がだるく感じる。温度は
低い。肌寒く感じる程だ。鬱陶しい一日だ。梅雨だから仕方がない
と分かっていながら、つい愚痴を言いたくなる。
今日は家内が神戸の実家に用事で出かけたので亀吉と留守番だ。亀
吉は寝ているのか水槽の中で動かない。太陽の日差しがないので暗
い。夜のようだ。夕方になって雨も上がったようだ。昨夜も激しい
雨が降ったので、雨はもうたくさんだ。これ以上降ると水害が起こ
らないか心配になる。食卓に座っているとのどが渇いて、冷たい飲
み物が欲しくなる。
この季節の飲み物と言えばビールだが、今日は何故か良く冷えた冷
酒が飲みたくなった。日本酒は勿論、灘の酒だ。先日、神戸新聞に
出ていたが、ある外国の日本大使館で神戸ビーフと灘の酒の試食会
を開催したところ大変好評だったとの記事が載っていた。神戸ビー
フのうまさは世界でよく知られているが、灘の酒を初めて飲んだ人
がその繊細な味に感動したようだ。
日本酒は冬の飲み物との印象が強くて、以前は夏にはあまり飲まれ
なかったが、近年は夏に冷やして飲む美味しい冷酒が開発されて夏
でも飲むようになった。先日も知り合いの人に贈るお中元をいろい
ろと考えたが、お酒が好きな人なので私のよく知っている「剣菱」
を贈る事にした。夏でも冷やして飲んでくれるでしょう。
近年は、灘の酒の中にはアルコールの度数を低くして女性でも飲み
やすい商品も開発されている。冷やしてシャンペンのようにして綺
麗なグラスで、飲むと美味しいだろう。
ところで、灘の酒は「山田錦」という酒米で作られている事をご存
知ですか。「山田錦」は兵庫県で開発された酒米である。近年、和
食ブームで日本酒の輸出が増えて来て「山田錦」が手に入りにくく
なっているようだ。
山田錦は主に兵庫県の三木周辺で栽培されている。山田錦は成長す
ると背丈が１６０センチ程度にもなり、コメの粒が大きくて、栽培
が難しく簡単には増産が出来ないようだ。今後、日本酒を世界に販
路を拡大していくためには「山田錦」の増産が課題となっている。
灘の酒は日本一の酒どころで我が国の日本酒の約３割が灘で生産さ
れている。最近は外国観光客が灘の酒蔵を見学する人が増えている。
酒蔵で搾りたてのお酒を飲んで感動するようだ。暑い夏に、縁側で
涼しい風鈴の音色を聴きながらよく冷えた灘の酒を飲んで、渇いた
咽喉を潤す。最高の気分ですね。日本人でよかったと思います。
良く冷えた冷酒を飲むと、暑くて疲れた体にも元気が出てきます。
綺麗なグラスに冷酒を注いてワインのように飲むと美味しいですよ。
あまりに美味しいので飲み過ぎないように気をつけて下さい。灘の
酒は有名な銘酒が沢山あります。どの酒を飲むか悩みますが、灘の
酒であればメーカーによって味は少しづつ違いますが、どれも美味
しいです。
私は灘五郷酒造組合が販売している統一ブランドの「灘の酒」をお
勧めします。これは灘の酒の代表的なメーカーが自社の自慢の日本
酒の中から審査された酒を共通のブランドとボトルを使用して「灘
の酒」として共同で販売するものだ。組合での厳しい基準をパスし
た酒でありうまさは保証付だ。
ただ数量が限られているので一般の酒店では手に入らない。どこで
売っているかは灘五郷酒造組合のネットで確かめてください。これ
からの暑い夏、暑気払いで、よく冷えた灘の酒、最高ですよ。
お中元にも最適です。
きっと喜ばれますよ。
２０１５．６．１９． 里山 歩樹
