このところの新聞記事は安保法案の事で埋め尽くされています。
これからのこの国の行方を決める重要な法案ですから当然ですね。
全国各地のデモも凄いですね。それだけ、国民の関心が強いという
事です。新聞を読むとデモの参加者に若い学生や一般の主婦も多い
ようですね。幅広い層の国民がデモに参加しています。これまでと
様子が違うように思います。それだけ多くの国民が不安に思ってい
る法案です。
時間をかけて、幅広い国民の参加の下で、徹底的に議論を重ねた上
で、国会で決議すべきでした。国民の理解がない段階での強行決議
は到底認める事は出来ません。国会での乱闘騒ぎには驚きました。
国会議員ともあろう人が何をしているのでしょうかね。見苦しいで
す。恥ずかしいです。
皆さん、もっと冷静になってください。日本の国の方向を決める重
要な問題をこんな乱闘騒ぎの中で決めてよいのでしょうか。安倍総
理は何を急いでいるのか全く理解できません。総理にはもっと国民
の不安は声に謙虚に耳を傾けてほしいですね。
ところが、安倍総理には国民の声を聞く考えが全くないように思え
ます。反対のデモが燃え上がるほど意地になって自分の考えに拘る
ようになっているように思えます。「決めるときは決める」のがリー
ダーだと勘違いしているように思いますね。
自分の一人勝手な考えを強引にやるのは真のリーダーではありませ
ん。国民の望む事をするのがリーダーです。何が何でも強引に進め
るのは本当のリーダーではありません。国民の声に謙虚に耳を傾け
て、間違いに気がつけば、すばやく改めるのが本当のリーダーであ
り、勇気だと思います。
反対する人も、賛成する人も、もう一度、立ち止まって、頭を冷や
して冷静になって、考えてみませんか。国の将来を左右する需要な
法案を、頭に血がのぼった興奮状態の中で決めれば道を間違います。
取り返しのない間違いを犯す恐れがあります。これからでも遅くあ
りません。いやむしろこれからが重要です。
皆さん、一呼吸おいて、冷静になって、静かにゆっくりと時間をか
けて議論しませんか。国を守るのは国民です。安保法案でありませ
ん。国民の信頼を失った国は内部から崩壊します。国を守るのは法
律ではなく国民であることを安倍総理にはよく考えてもらいたいも
のです。
皆さん、まだ十分時間はあります。急ぐ必要はまったくありません。
いや、今こそ、十分な時間をかけて、国の安全保障について、そし
て、世界の中での日本の役割、立ち位置について幅広い国民的議論
をすることが必要となっています。
日本の役割が高まっている事は間違いありません。日本は自立した
国としてこれまで以上に世界の発展と安定に貢献してく事が期待さ
れています。日本の責任が大きくなっています。日本は今後どのよ
うな国を目指すのか、このことから議論していく事が大事です。国
の目指すべきビジョンを国民全体で議論する事が大切です。
皆さん、もう一度、立ち止まって静かに考えてみませんか。まだ、
時間は十分ありますよ。日本の将来を考えるよい機会です。安倍総
理にも国民の不安を理解する心の余裕を持ってほしいですね。皆さ
ん、こだわりやメンツを捨てて謙虚な心になって、静かに議論をし
ませんか。今、求められているのは客観的な情勢分析に基づく冷静
な議論です。
繰り返しますが国を守るのは国民自身です。
法律ではありません。
重要なのは国を守る国民の意思です。
２０１５．９．２０． 里山 歩樹
