ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―餅つきの思い出

昨夜からの雨が、朝になっても、未だ、ふっています。

 

昨夜の雨は烈しかったですね。風も強くて、雨戸に雨が当たる音が

よく聞こえました。「ザーザー」という雨の音が家の中まで聞こえ

てきました。雨戸も風に吹かれて「ガタガタ」と鳴っていました。

冬の台風のようでした。ところが、気温は暖かです。夜中に温度計

をみると17度でした。11月初めのような気温です。急に温度が

上がり、体がだるく感じます。

 

ネットでニュースを読むと、全国的に温度が上がり、地域によって

は夏日になったところもあるようです。12月の中旬に夏日とは驚

きですね。異常気象です。激しい寒暖差に体がついて行きません。

明日になったら、また、寒さが戻ってくるのでしょうね。

 

今日は、家族は神戸に用事があって出かけました。私は留守番です。

暖房のよく効いた部屋で椅子に座って新聞を読んでいると眠気が襲っ

てきます。家には誰もいませんので物音が全く聞こえてきません。

聞こえてくるのは外の雨の音と自動車が通る音だけです。昨夜はよ

く寝たのに睡魔が襲ってきます。

 

特に何もする事もないので、部屋に戻って昼寝をする事にしました。

温かい日なので、気持ちよく寝る事が出来ました。ちょっと寝るつ

もりが、1時間半も寝ていました。目が覚めると、夕方になってい

ました。

 

「雨の日に 我が家で昼寝 よい気持ち 歩樹」

 

12月もいつの間にか10日が過ぎました。もう少しするとお正月

だと思うと何故か気がせきます。何となく気がせいて落ち着きがな

くなりますね。何かに急かされているように感じてそわそわとして

しまいます。嫌な時期ですね。

 

私が子供の頃は12月も中頃を過ぎると各家で餅つきが始まりまし

た。昔は、お餅は各家でつきました。12月に入るとあちこちから

餅をつく音が聞こえてきました。餅つきは12月の風物詩でした。

今は、餅はスーパーで買うようになりました。自宅で簡単に餅つき

機で餅を作る事も出来るようになりましたので餅つきの風景も見る

事がなくなりました。少し寂しく感じます。むかしの餅つきが懐か

しく感じられます。

 

わが家でも家族総出で餅つきをしました。田舎では、どの家にも石

の臼と木の杵がありました。土間には大きなかまどがありました。

そのかまどに大きなおかまで湯を沸かしてその上にもち米をいれた

セイロを3重くらいに重ねて時間をかけて蒸しました。かまどは薪

で火をつけました.子供の私は、かまどに薪を入れるのが仕事でし

た。

 

もち米が蒸し上がると石の臼に入れて杵でつきます。アツアツのも

ち米からは白い湯気がもうもうと立っていました。触ると熱くて火

傷しそうでした。昔の家の土間は広くて、家の中でもちをつくこと

ができました。叔父が杵でついてくれました。私も餅つきをしたい

と思いましたが、子供には杵は重すぎました。

 

できたてのお餅の味は最高でした。湯気が出ているお餅にきな粉や

小豆餡をつけて食べました。特に美味しかったのは、ダイコンのお

ろし汁をつけて食べた時でした。今もあの味は忘れられません。餅

ができると、まず、正月用の鏡餅を作りました。その次は雑煮用の

小餅を作りました。餡餅も作りました。つきたてのお餅は柔らかく

ていくらでも食べる事が出来ました。

 

餅つきはその年最後に家族総出の大仕事でした。餅つきが終わって、

よい正月を迎える事ができると考えていました。自宅の土間でつい

た餅つきの事が懐かしく思い出されます。遠い、遠い、昔の出来事

のように感じられます。あーあの頃は楽しかったなー。時間がゆっ

くりと過ぎていく、のんびりした時代でした。

 

心に余裕があったように思います。

懐かしい、いい時代でした。

 

2015.12.11. 里山 歩樹