ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【日常通信】―田植えの記憶

しとしとと梅雨のような雨が降っています。

 

雨は朝から降り続き、なかなか、止みそうにありません。空には黒

い雲が広がっています。まだまだ降りそうです。時々「ザーザー」

と強い雨が降ってきます。気温は、雨のせいで低くなりました。少

し寒く感じます。

 

最近は綿の長袖のポロシャツを着ていますが、それだけでは寒いで

すので、もう一枚薄いジャージーを重ね着ています。今日は昨日よ

り6度以上も低い日になりました。雨が降り続いているので、陽が

全く差してきません。昼間でも薄暗くて気持ちが晴れません。鬱陶

しい天気です。何となく、体が重くてしんどく感じます。

 

最近は連休で十日近くリハビリをしていません。そのせいか、体が

固くなっているように感じます。十日以上もリハビリをしないのは

初めてのことです。家の中で、時々、歩いていますが、少し、動き

にくく感じます。

 

庭の木々を見ると枝葉が伸びて大きく成長したように思いました。

雨でしっとり濡れています。木々にとっては恵みの雨ですね。今日

も外から、ツバメの元気な鳴き声が聞こえてきます。ツバメは雨の

中でもヒナに与える餌を求めて田圃の上を飛び回っています。ヒナ

の食欲は旺盛ですので、休みなく餌を運んで行きます.巣には元気

なヒナが口を開けて待っています。

 

川西でも田植えが始まったようですね。この時期になると、昔、田

植えをした事が思い出されます。親戚に農家か多かったので、よく

手伝いに行きました。今は、機械化が進んで、田植えもあっという

間に終わってしまいます。昔は全て手作業でした。その為、人手が

必要でした。家族や親戚の者が総出で田植えをしました。

 

田植えは雨の中でも行いました。田圃に入って横一列に並んでタイ

ミングを合わせて植えました。中腰になるのですぐに腰が痛くなり

ました。ある人が田植え歌を歌うと皆も合わせて歌いました。歌を

歌うとリズムが出てきて田植えが捗るように感じました。

 

この時期の田圃の水はまだ冷たく感じます。泥がぬるぬるして気持

ちが悪く感じます。足が泥の中に深く入って、抜けなくなって困り

ました。何度も、こけそうになりました。田圃のあちこちでカエル

が元気に鳴いています。カエルの卵が浮いています。透明のゼラチ

ン状の卵をよく眺めると小さな物が動いています。子供の頃は田圃

にはドジョウやタニシが沢山いました。水生昆虫も色々いました。

田圃は生物の宝庫でした。

 

当時は一枚の田圃に田植えするのに時間がかかりました。広い田圃

の田植えは大変でした。とても一日では終わりませんでした。田植

えは大変な重動労でした。しかし、子供の私には楽しい仕事でした。

腰が痛くなりましたが、私は親戚の皆さんと賑やかに行う田植えが

好きでした。

 

あの泥の感触が好きでした。泥まみれになってやる田植えが好きで

した。顔や頭まで泥がついていました。自分が植えた苗から米が出

来ると思うと秋の稲刈りが待ち遠しくなります。田植えを思い出す

と何故か雨の降る中で田植えをする人の姿が思い浮かびます。雨の

降る中を雨避けの蓑を着て田植えをしていました。美しい光景でし

た。風情が感じられました。初夏の風物詩でした。

 

今は機械で広い田圃もあっという間に田植えが終ってしまいます。

楽になりましたが、風情がなくなりました。時代の流れですね。子

供の頃の田植えが懐かしく思い出されます。明日は久しぶりのリハ

ビリがあります。天気が良ければ田圃を覗きに行きたいものです。

おそらく、田植えは終わっているでしょう。田圃に水が入って苗が

綺麗に並んでいる事でしょう。

 

カエルの大合唱が聴こえるようです。

明日のリハビリが楽しみです。

 

「雨の中 田圃で田植え カエル鳴く 歩樹」

 

2016.5.9. 里山 歩樹