ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】-電車に乗って出かけました

今日は薄曇りの天気です。

 

湿気が高くてジメジメしています。座っているだけでも汗が滲んで

きます。空気が重たく感じます。体も重たく感じます。曇り空です

が、新聞の天気予報では昼間は雨は降らないと言っています。だけ

ど、窓から外を見上げると黒い雲が広がっています。今にも雨が降

りそうな空模様です。空気が重たくて、何となく体がだるく、しん

どく感じます。

 

今日は水曜日で、リハビリはありません。明日はリハビリの日です

が天気予報ではまた雨になりそうです。明日雨が降ると当分は外に

出る事が出来ません。今日は梅雨の合間の薄曇りの天気になりまし

た。外に出るのは今日しかないと思いました。そこで思い切って能

勢電車に乗って、久しぶりに外出することにしました。

 

電車に乗るのは、二年前にリハビリの先生と乗って以来です。家族

と電車に乗るのは病気になってからは初めての経験です。楽しみ半

分、不安半分でした。電車は乗る時に線路に落ちないか不安になり

ます。だけどそんな事を心配していたらどこにも出かける事が出来

ないので、今日は意を決して出かける事にしました。

 

まず、タクシーで最寄りの駅まで行って、そこから能勢電車に乗る

事にしました。能勢電車の駅に行くのは何年かぶりでした。駅の構

造が変わっていて方向がよく分かりません。電車が来るのを待って

いるのがとても長く感じました。駅の改札口を通るのも久しぶりで

す。自動改札口が狭くて長く感じました。

 

いよいよ電車が入ってきました。電車のドアの近くに行って電車が

止まるのを待ちました。乗客が下りるのを待って、思いきって電車

の手摺を持って車内に入りました。駅と電車の間が思ったより狭く

て助かりました。電車の車両と駅の段差もあまりありませんでした。

車内に入ると、座席に座っていた人が席を開けて頂きました。私は

お礼を言ってから電車の座席に座りました。

 

能勢電車の座席に座るのは退職して以来です。電車の車窓からは外

の景色がよく見えます。今日は能勢電車に乗って終点の妙見口駅

で行くことにしました。妙見に行くのは何年振りかです。元気な時

は家族とよく行きました。

 

能勢電車は狭い山間を縫って走っています。途中からは単線になり

ます。いくつかの鉄橋とトンネルを抜けて走って行きます。窓から

は周囲の山の青い木々が茂っているのが見えます。初夏の山の緑が

目に入ってきます。窓から手を伸ばせ青葉がつかめそうです。どこ

を見ても青い山、また青い山です。青い木々がどこまでも続いてい

ます。目に青葉とはこのことを言うのでしょうか。

 

トンネルを抜けるとのんびりとした田園風景が広がっています。水

田には緑の苗が整然と並んでいます。見渡す限りの田圃です。薄日

田圃に差していました。妙見の田園も風景は依然と何も変わって

いません。のどかや田園風景が昔から少しも変わらず残っています。

トンネルを抜けると自然豊かな世界が見えます。私は思わず「綺麗

なー!何も変わっていないなー!」と呟きました。

 

今日は薄曇りの天気ですが青い空が広がる晴れた日であればもっと

美しい景色が見られたでしょう。田圃の畔にはアジサイやいろいろ

な花が咲いているのが見えました。畑の中に植えられた柿の木の新

緑の葉っぱが光っています。

 

妙見口駅に着くと電車を降りて駅のベンチに座って時間をしばらく

過ごしました。妙見口駅に降りると空気がヒヤッとしています。気

温が下がっています。妙見口駅の周りの風景は昔と全く変わってい

ませんでした。懐かしい景色です。駅の近くの畑の上を蝶々がヒラ

ヒラととんでいます。

 

しばらくするとアゲハ蝶が飛んでいました。のどかな風景です。畑

の中の柿の木が緑の葉で茂っています。駅の植え込みではサツキの

赤い花が一杯咲いていますが、もう、盛りが過ぎたようで赤い花び

らが一杯散っていました。

 

近くの山の方からウグイスの綺麗な囀りが聞こえてきます。美しい

鳴き声です。美しい囀りが周囲に響き渡ります。ウグイスの谷渡り

の鳴き声も聞こえてきました。ここのウグイスの鳴き声は我が家の

近くで聞こえるウグイスの鳴き声より澄んだ声のように聞こえまし

た。

 

娘が駅の近くの店に行くとカブト虫の幼虫が200円で売っていた

と言っていました。能勢の妙見山の周囲は昆虫の宝庫です。日本一

里山として有名です。電車が入ってきたので帰ることにしました。

帰りも車窓の景色を楽しみながら座っていました。途中からは学生

が沢山乗って行きました。皆、陽に焼けています。元気な笑い声を

聞くと私も元気を貰えたように感じました。

 

帰りはいつも行く病院の近くにある平野駅で降りました。駅は高架

駅で道路に降りるのには長い階段を下りなければなりません。階段

は30段ほどもあります。高い所から階段を下りるのは緊張します。

下にはタクシーが迎えに来ていました。

 

今日は、何年ぶりかの電車を乗っての小旅行でした。楽しい旅行で

した。少し自信がつきました。また、時々は、電車に乗って出かけ

たいと思いました。能勢の沿線の初夏の景色は最高でした。青々と

繁る景色に心が安らぎました。癒されました。楽しいひとときを過

ごしました。

 

家内と娘に感謝です。

本当にありがとう!

 

「能勢の里 青葉が茂る 初夏の日 歩樹」

 

2016.6.8. 里山 歩樹