ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】-鹿児島旅行―その4

指宿は温泉の町です。

 

民家でも温泉が使えると、運転手さんが言っていました。賃貸

住宅も温泉付の住宅があるようです。坂本竜馬が新婚旅行に来

た町として有名です。海岸で砂を掘って温泉に入る砂かぶりは

よく知られています。

 

私達は、二日目は指宿の老舗の旅館に宿泊しました。ロビーの

傍にある中庭は吹き抜けでなっていました。その中では池があっ

てコイが泳いでいました。私達の部屋はツインのベッドと8畳

ほどの日本間になっていました。

 

部屋の中の風呂には温泉が流れていました。私はベッドで寝て、

家内と娘、義母は畳の部屋でやすむ事にしました。私達4人が

一つの部屋で寝るのは初めてです。私は部屋の風呂を使って何

年振りかで温泉に浸かりました。温泉は最高の気分でした。

 

夕食は旅館の料理店で食べました。8人は入ることが出来る個

室でゆっくりと指宿の料理を堪能しました。個室に中にも温泉

が流れていています。その温泉で温泉卵を作っていました。料

理は盛り沢山で、全て食べきれないほどありました。

 

名物の黒豚、カツオ、さつま揚げ、黒毛和牛のしゃぶしゃぶ

等々、指宿の郷土料理を堪能しました。温泉卵かけご飯も頂き

ました。卵が大きさに驚きました。私は卵かけご飯が大好きで

すが指宿の卵かけご飯の味は格別でした。

 

夕食前に家内と義母、娘の3人は砂風呂に入りに出かけました。

ところが当日は台風で海岸の砂風呂は使えませんでした。そこ

で、タクシーで室内の砂風呂に入りに行きました。初めての砂

風呂は体が温まって気持ち良かったようです。

 

私達は翌朝、観光タクシーに乗って知覧に行きました。台風が

心配でしたが、奇跡的に晴れていました。今回の九州の旅の目

的は知覧の特攻隊の基地に行く事でした。義母の知人が知覧の

基地におられたことがあり、一度は、訪れたいというのが義母

も希望でした。

 

知覧に行く道の沿道には沢山の灯篭が両サイドに並んでいまし

た。運転手さんに聞くと、特攻隊隊員の慰霊碑という事でした。

よく見ると灯篭には人の姿が彫ってありました。足が付いてい

る灯篭は遺族の人が建てられたとのこと。足がないのが寄付で

立てられたとのことでした。灯篭は,知覧から飛び立った隊員

の数だけあるとのことです。灯篭の列が延々と続くのには驚き

ました。

 

知覧平和会館に着くと特攻隊員が乗った飛行機がありました。

あまりに小さな飛行機にビックリしました。平和記念館の中に

入ると隊員の名簿を刻んだ名盤がありました。よく見ると、出

身地と年齢が書いてありました。その中には兵庫県出身の18

歳の隊員もありました。あまりに若いので、びっくりしました。

 

隊員の写真や手紙も展示されています。義母は泣きながら展示

物を眺めていたようです。私も涙が溢れてきました。私達以外

にも何人かおられましたが、皆、無言で悲痛な顔をして展示物

を見ています。

 

ビデオでは知覧の歴史を紹介して、知覧が特攻隊の基地に変わっ

ていった経緯を説明していました。知覧は沖縄防衛の基地であっ

たようです。私は戦争の残酷さを感じました。平和のありがた

さを改めて思いました。

 

私達は、台風が近づいてきたので、飛行機の便を早めて帰る事

になりました。2時間早めて帰ると大阪に無事に帰ることが出

来ました。義母も念願の知覧に行くとこが出来て喜んでくれま

した。娘と家内のお陰で楽しい旅行をすることが出来ました。

娘と家内に感謝、感謝です。

 

本当にありがとうございました。

終わり。

 

2016.10.09. 里山 歩樹