ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―故郷の冬の思い出

寒いですね。

 

久しぶりに青空が見えますが、空気が冷え切って寒くてたまりませ

ん。何とかなりませんかね。朝からストーブをガンガンつけっぱな

しです。しかし、よく考えてみると昔はもっと寒かったですよね。

雪もよく降りました。子供のころは雪が降ると嬉しくて野原でよく

遊びました。雪ダルマを作ったり、雪合戦をして友達と時間を忘れ

て遊んでいました。

 

寒い時は、近くの川や池に氷が張っていました。川の滝も凍り付い

ておおきな「つらら」が出来ていました。綺麗な小川の「つらら」

を取ってきてよく食べたもんです。寒い時は水道管がよく破裂した

ことを覚えています、今のようにストーブも暖炉もありません。囲

炉裏と堀炬燵だけでした。

 

それと火鉢で炭を起こして暖を取りました。炭火で御餅やおかきを

焼いて食べるのがおやつでした。海老や豆の入ったおかき、焼くと

香ばしいにおいがして美味しかったですね。夜寝るときは湯たんぽ

でしたね。しばらくしてから電気こたつが出来ました。それでも寒

かったですね。

 

冬で一番困ったのはしもやけでした。手足の指が真っ赤にはれてか

ゆくて痛くて、困りました。母親に熱いお湯を作ってもらい、手足

をあっためましたがなかなか治りません。その時はつらかったです

ね。

 

当時はテレビもパソコンも異論、ゲーム、スマホもありません。遊

ぶと言えば、野原や畑、里山に出掛けて自然を相手に遊ぶしかあり

ません。里山の中で木に登ったり蔦にぶら下がってターザンごっこ

したり、チャンバラごっこをしたり。子供は風の子でした。いくら

寒くてもへっちゃらでした。氷の上を歩いたり、畑の霜柱の上を歩

くのがたんしかったですね。ザクザクと音をさせながら霜柱の上を

歩くと気持ちがよかったです。

 

よく凧揚げをして原っぱで遊びました。冬の強い風が吹くと凧はよ

く上がります。風が強い時はぐんぐん上がっていき、タコが小さく

て見えないくらいまでなります。タコ糸が足らなくなって、最後に

は糸がプチと切れてタコが山の向こうまで飛んで行ってしまいまし

た。楽しい思い出ですね。また、コマ回しやビー玉遊びも楽しかっ

たですね。

 

寒い時は枯れ葉や枝木を集めてよくたき火をしました。たき火の火

の中にサツマイモを入れて焼き芋を作ってみんなで食べました。熱

い熱いと言いながら食べた焼き芋の味は最高でした。いまもあの味

を思い出します。また食べたいものですね。冬も楽しい思い出が一

杯です。あの頃は冬の寒さを楽しんでいたように思いますね。

 

しもやけの辛さは別ですが。

しもやけは辛かったです。

 

2015.2.11. 里山 歩樹