ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―「早春の里山」

今日は快晴

 

朝から太陽の陽が差してきます。部屋の中が明るく手気持ちが良い

日になりました。風は強いようです。家内が朝から縁側に干した洗

濯物が風で大きく揺れています。寒さは少し緩みました。その代わ

り花粉が激しくなりました。鼻水が止まりません。くしゃみもとま

りません。困ったものです。

 

わが家の亀吉は昨日も、家内に散歩をしてもらって、その後でいつ

ものように湯を入れてもらって温泉気分です。本当にのんきな亀で

す。先日、初めて亀吉が鳴く声を聞きました。娘が餌をやりに水槽

の傍に行くと「キューキュー!」。甘えた鳴き声を上げていました。

亀の鳴き声を聞くのは初めてで、ビックリしました。

 

最近は外の景色を見ると太陽の光線が強くて明るくなったように感

じます。春の気配が漂っています。景色が何となく春めいてきまし

た。それもそのはずです、もうすぐ3月になります。3月と聞くと

春が来たと思いますね。いよいよ花見の季節です。

 

ところが、天気予報によると、週末から低気圧がやってきて、全国

的に大雨や雪、強風になるとのこと。また、大荒れの天気になりそ

うで心配です。この時期は天候が不安定で、油断できません。この

時期を過ぎると本格的な春が訪れます。もう少しの我慢です。

 

私は、以前はこの時期になると、近くの里山に山歩きに行っていま

した。リュックサックに水筒とカメラ、何か果物を入れて山に行っ

て林の中を歩くのが好きでした。早春の山は木々が落葉して明るく

見えます。林の中を飛び回っている野鳥の姿がよく見えます。小鳥

の囀りがあちこちから聞こえてきます。空気は冷たくて美味しく感

じます。

 

山の草木の枝を見ると小さな新芽が無数に出ています。山道の傍に

は冬枯れした草野の下から新しい草が芽を出しています。山道は枯

れ葉で埋まって道が見えません。私は枯れ葉の絨毯の上を踏みしめ

て進んでいきます。足が枯葉で埋まって見えません。松葉の枯葉の

上を歩くと絨毯牡の上を歩くような感じがします。林の中はクモの

巣で一杯です。私は枯れ木の木の枝でクモの巣を払いながら進みま

した。

 

林の中を歩いていると野鳥が木々の間を飛び回っている姿が見えま

す。双眼鏡で探しますが、なかなか姿をとらえる事が出来ません。

小さな鳥です。群れで飛び回っています。おそらく、メジロかホウ

ジロです。木々にいる虫を探しているのです。時々、キツツキが木

を突く音が聞こえて来ます。春の森の中は小鳥の楽園です。色々な

花が咲いたり、木の実がなったり、いろいろな虫も動き出します。

 

草木をかき分けて上っていくと頂上の広場に出ます。そこからは周

囲の景色がよく見えます。頂上には大きな電線の鉄塔が立っていま

す。天気の良い時は大阪湾の方まで見る事が出来ます。何も遮るも

のはありません。360度のパノラマ風景を楽しむ事が出来ます。

 

鉄塔の立っている一角が我が家の持ち山です。良いワラビが採れま

す。私は、山に行くと必ず、ワラビを採って帰りました。早春のワ

ラビは柔らかく美味しいワラビが採れます鉄塔の周りは木が伐採さ

れているので日当たりが良くて太くて大きなワラビがよく採れまし

た。私は、自分の山ですのでどこに行けばワラビが生えているか分

かっていました。ワラビは毎年同じ地域に生えます。

 

私はワラビの味噌汁が大好きです。亡き母も大好きでした。母は私

が山からワラビを採って帰ると大変喜んでくれました。もって帰る

とすぐに、大きな鍋に入れてその上に灰をかけて、熱いお湯をかけ

てアク抜きをしてくれました。わが家の山で採ったワラビは太く柔

らかくて、みそ汁にすると絶品の味がします。私が子供の頃は、ワ

ラビは山に行くとどこでも採れたものですが、近年は余り採れなく

なりました。スーパーで高値で売られているのを見て、ビックリす

る事があります。

 

早春の里山を歩くとワラビ以外に土筆、タンポポ、ヤマふきなどの

野草が芽を出しています。時々、蛇も出てきます。ともかく空気が

美味しく感じます。春の山を歩くと生きものの息吹を感じます。気

持ちがリフレッシュして爽快な気分になります。

 

早春の里山歩きは最高です。

また、行きましょう。

 

「早春 里山歩く 気分よし 歩樹」

 

 

2016.2.19.里山 歩樹.