今日は快晴。
外を見上げると青い空に白い雲が薄く広がっています。穏やかな日
差しが降り注いできます。今日は空気も乾燥しています。時々、強
い風が吹いてきて庭の樹木の青い葉っぱを揺らしています。庭木の
若葉が太陽の光を受けてピカピカと反射しています。庭の木々は青
葉が茂って生き生きとしています。赤とピンクのバラの花が増えて
きました。
サツキの花もちらほら咲き始めました。色は白と赤の花で。サツキ
の木には花が咲く木と咲かない木があるようです。わが家の前の家
のサツキは白と赤い花が一杯咲いていて見事です。わが家の玄関の
石垣のサツキは例年遅く咲きます。花も少ししか咲きません。私に
似て、控えめで上品なサツキです。
アジサイの花はまだです。梅雨になってから咲くでしょう。今日は
空気が乾いていて少し肌寒く感じます。相変わらず，日によって寒
暖差が激しくて困ります。薄いセーターを着たり脱いだりしていま
す。面倒ですが仕方がありません。
先日、リハビリに病院に行ったときに、気になったので、久しぶり
に体重を測ったところ、５９キロでした。理想的には６２キロぐら
いがいいのですが、現役の時にも５９キロ前後の時がありました。
それ程体重は落ちていません。最近は疲れやすいので、なるべく甘
い物を食べるようにしています。牛乳も食事の時に必ず飲むように
しています。甘い物を食べると疲れが取れるように感じます。
甘いものと言えば神戸は洋菓子の街として有名です。神戸には全国
的に有名な洋菓子メーカーが沢山立地しています。ユーハイム、モ
ロゾフ、神戸風月堂、ゴンチャロフ等等。いずれも洋菓子のトップ
メーカーです。神戸と言えば洋菓子・スイーツを思い浮かべます。
神戸の洋菓子の多くは明治の神戸港開港後に神戸に来た外国人が洋
菓子作ったのが始まりです。モロゾフもユーハイムもゴンチャルフ
も神戸で洋菓子を始めた外国人の名前です。しかし神戸の洋菓子の
原点は外人ではなく元町の御菓子屋だったと言う人がいます。
今から、１４０年以上も前に元町にあった菓子店「亀井堂総本店」
が瓦の形をした「瓦せんべい」を販売したところ大ヒットして、全
国的に有名になりました。瓦せんべいの原料は小麦粉と砂糖、卵で
す。砂糖と卵は。当時は高価な貴重品でした。上質の砂糖と卵をふ
んだんに使用した瓦せんべいは「贅沢せんべい」と呼ばれていまし
た。
その後、神戸では瓦せんべいを作るメーカーが沢山できました。元
町の「亀井堂総本店」から独立した企業が増えました。それ以来、
神戸の土産品と言えば「瓦せんべい」が有名になりました。神戸で
は企業や団体の記念行事の記念品には記念の刻印をつけた瓦せんべ
いを配るのが習慣となっていました。「瓦せんべい」こそが、神戸
スイーツの原点でした。
瓦せんべいは上質の砂糖と卵を贅沢に使用したお菓子で、一枚一枚
丁寧に焼き上げます。小麦の香ばしい香りがします。甘すぎないで
上品な味がします。いくらでも食べる事ができます。上品な味で飽
きる事がありません。亡き母も瓦せんべいが好きでした。
瓦せんべいは、普通、１０センチぐらいの瓦の形をしたものが何枚
か包まれていますが、本物の瓦の大きさをした瓦せんべいも売って
います。珍しいので土産として喜ばれているようです。大きいので
食べるのは大変です。瓦そのもののようで食べるのがもったいなく
感じます。亀井堂総本店は今も元町の商店街で営業をしています。
瓦せんべいは焼き菓子なので日持ちがします。土産には最適です。
昔は神戸の土産品と言えば一番に「瓦せんべい」が挙げられたよう
です。神戸の街には今も瓦せんべいを作っている老舗の御菓子屋が
何店もあります。
瓦せんべいはコーヒーにも紅茶にも、日本茶にもよくあいます。私
は瓦せんべいの香ばしい香りと上品な味が大好きでした。日持ちが
するので、記念品でもらった瓦せんべいを大事にして。少しずつ食
べた記憶があります。
残念なことに、神戸の土産品として「瓦せんべい」を知らない人が
増えてきました。以前、瓦せんべいを生産している企業の社長がデ
パートに行って店員さんに神戸の土産に何がよいかと聞くと瓦せん
べいの事を知っている人がいなかったと言って嘆いていたことを思
い出します。皆さんは、神戸の洋菓子のルーツが瓦せんべいだとご
存知でした。神戸の街にこられた時は洋菓子と共に瓦せんべいもご
賞味下さい。
神戸の明治の香りがしますよ。
上品な味に感動しますよ。
２０１６．５．１８． 里山 歩樹
