ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「トンボの話」

私は、夏休みになると、子供の頃は昆虫採集が一番楽しくて、野山をかけめぐって、いろいろな虫をとっていました。

 

昆虫とりの中でも、私が特に興味があったのは、トンボでした。トンボにはいろいろな品種がありますが、私の子供の頃の最も一般的なトンボは塩カラトンボでした。

 

塩カラトンボは田畑や小川に行けばいっぱいいました。塩カラトンボは、特に水のある、水たまりや小川などでよく飛んでいました。

 

私は、塩カラトンボが木の枝などに止まっていると、指をぐるぐる回すと、塩カラトンボも眼を回して、ついてきます。塩カラトンボが眼が回ったときにとると、素手でとれました。

 

塩カラトンボの中には、青いトンボや、白が混じった塩カラトンボがいました。塩カラトンボはよく交尾をして、2匹が一緒になって飛んでいました。塩カラトンボは水たまりの中に卵を産んでいました。

 

トンボでよくとったのは、イトトンボですね。イトトンボは糸のように細長いトンボでした。畑に行くと、よくイトトンボが飛んでいました。イトトンボは風が吹くとふらふらと飛んでいました。イトトンボも私の子供の頃はよく見かけました。

 

そして、私が子供の頃によくとったのは、川に行くとよく飛んでいる、ハグロトンボです。ハグロトンボは、羽が黒くて、ちょうちょうのような姿をしたトンボです。

 

ハグロトンボは、家の近くの川に行くと、たくさん飛んでいました。私は、ちょうちょうのようなハグロトンボの姿が気に入っていました。よくとって虫かごに入れていました。

 

トンボで、一番思い出すのは、銀ヤンマとオニヤンマです。銀ヤンマとオニヤンマは、トンボの王様です。オニヤンマは大きなトンボで、長さは15cm近くありました。銀ヤンマとオニヤンマは、よく空の中を、悠然と飛んでいました。

 

その飛ぶ姿はまさにトンボの王様のように貫禄がありました。銀ヤンマとオニヤンマはなぜかよくわかりませんが、同じコースを往復して飛ぶ習性があります。

 

そのため、オニヤンマが飛ぶコースを予想して待っていると、オニヤンマが悠然と飛んでくるのを待っていて、網でサーととると、網の中にとることができました。

 

私はオニヤンマの羽を傷めないように気をつけながら、網からオニヤンマを取り出して、持って行った虫かごに入れようとしました。

 

ところが、オニヤンマの羽に傷をつける恐れがあります。大きなオニヤンマを小さなかごに入れると、オニヤンマが死んでしまうおそれがありますので、私は心残りながら、銀ヤンマやオニヤンマをとるとすぐに逃がしてやりました。

 

私が逃がしてやると、オニヤンマはうれしそうに悠然と飛んでいきました。私の子供の頃は、オニヤンマは本当に大きなトンボでした。トンボのまさに王様でした。

 

銀ヤンマ、オニヤンマは、広い公園に行くとよく飛んでいました。私はトンボのことを思い出すと、子供のときにとった大きなオニヤンマやギンヤンマのことを思い出します。

 

トンボは、種類が多くて、私達子供の友達のような存在でした。

 

子供の頃に、トンボとりに夢中になったことが、なつかしく思い出されます。

 

 

2020.7.16.(木曜日)午後3時

里山 歩樹 (藪野 正昭)