ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】―エリザベス号が神戸にやってきます

今日もスッキリしない天気です。

 

湿気が強くて薄曇りの天気。何か、薄暗くて気が滅入りますね。こ

の間、神戸新聞を読んでいると、久しぶりに明るいニュースがあり

ました。あの世界的な豪華船「クイーンエリザベス号」が神戸に来

ることが決まりました。

 

エリザベス号はこれまでも神戸に何度か着ていますが、あくまで一

時寄港でした。神戸港で発着する事はありませんでした。今度は神

戸港で乗船して神戸港で下船することが出来るようになります。2

年後の2017年が神戸港の開港150周年になるのを記念しての

事業のようです。

 

神戸港は、以前は日本を代表する国際港として、貨物、乗客ともに

賑わっていました。それが、20年前の阪神・淡路大震災神戸港

が大きな被害を受けたため、一時、大きな船が入港する事が出来な

くなったために、貨物、人ともに他の港に流れてしまいました。

 

神戸港は施設面では完全に復興して震災前より充実しましたが、残

念ながら、入港数や貨物の取扱数はいまだに回復していません。神

戸港の低迷が、そのまま、神戸経済の停滞につながっています。神

戸港では、近年、クルージングや客船航路の新開設に力を入れてき

たところです。神戸港を貨物に加えて人の交流の拠点として整備し

て港に賑わいを取り戻そうと努力しているところでした。

 

そんな時に、世界的な豪華船「クイーンエリザベス号」が神戸港

発着港にするのは願ってもない朗報です。これを機会に神戸港が世

界のクルージングの拠点となる事を期待したいですね。2015年

の開港記念の一過性の事業にしないで、毎年の定期航路として定着

するよう、神戸の官民挙げて運動してはどうでしょうか。

 

神戸経済の活性化には神戸港の活性化が不可欠となります。特に、

これからは観光の時代です。近年,中国や韓国、台湾をはじめとし

て世界から日本に観光に来る人が激増しています。海外からのイン

バウンド客をいかに呼び込むかが都市の今後の発展の最大の課題と

なります。神戸は港を最大限に活用して他都市との競争に勝ち抜く

べきでしょう。

 

クルージング観光はこれからの発展が大きく期待できます。神戸の

他都市にはない強力な武器となると思います。そのためには港を利

用した様々な観光コースや観光サービス事業を開発していく必要が

あります。マリンリゾートやマリンスポーツの開発も必要です。特

に、美しい瀬戸内海のクルージングや世界一のつり橋「明石海峡

橋」の見学や鳴門の渦潮等は喜ばれると思います。

 

2015年の「エリザベス号」の発着を機会に神戸港が世界的な観

光や人の交流の拠点として活性化する事を願います。神戸港が世界

から訪れる人で賑わう姿を早く見たいものです。かなり以前のブロ

グにも書きましたが、これからは大交流時代です。世界的な観光ブー

ムの時代になります。国も都市も、地域も、その波をいかに取り込

んでいくかがこれからの発展の鍵となります。

 

港と空港、豊かな自然や観光資源を有する神戸には大きなチャンス

です。

これからの神戸に大いに期待しましょう。

 

2015、9.4. 里山 歩樹