今年もゴールデンウィークが終わりました。
今年はコロナのために、ゴールデンウィークも外出自粛で、寂しい連休となりました。今日から、新しい週が始まります。
私が現役のときは、5月の連休が終わると仕事ではクールビズが始まりました。今年も、行政などではクールビズが始まったようです。
クールビズが始まるまでは、私達サラリーマンは暑い中でも、スーツを着て、ネクタイをつけて勤務していました。このため、梅雨の季節には汗だくになりながら仕事をしていた記憶があります。
事務所では冷房が効いていましたが、通勤のときは汗だくになって通勤したことが思い出されます。このため、クールビズが始まったときは、私達サラリーマンは夏でも随分過ごしやすくなり、助かりました。
ところが、クールビズが始まる時期は、まだ寒い日があったので、ノーネクタイで仕事をしていると寒くなってきて、困ったことがあります。特に会議等で、ホテル等に行くと、冷房が効きすぎて、風邪を引きそうになったことがありました。
私が現役のときに官民あげてクールビズ運動を展開していましたので、会議に行くときでは、わざわざ、ネクタイを外して、会議に行ったこともあります。
特に年配の人は、ネクタイがないと様にならない、寒くて困ると言われる人がおられました。私も、仕事上、クールビズにしていましたが、内心は、行政が指示してクールビズをやることには反対でした。
人それぞれに暑さの感じ方はまちまちです。寒がりの人もいます。そのような寒さに弱い人も、クールビズのためノーネクタイを我慢しているのはおかしいと思っていました。
日本では何でも政府が号令を出さないと浸透しません。クールビズは本来の目的は省エネであったはずですが、いつのまにかノーネクタイでラフな服でいることがクールビズと勘違いされるようになりました。
聞くところによると、今年からは政府はクールビズをあえて呼びかけないようです。個人の考えに任せるとのこと。これが本来のあり方だと私は思います。
私がクールビズで困ったのは、スーツとネクタイを着ないと、どんな服を着たらよいのかわからなくて悩んだことです。
サラリーマンはスーツとネクタイさえしていれば一応様になります。ネクタイを外すと何を着たらよいのか困りました。
スーツとネクタイなら、カッターシャツには白で良かったですが、上着とネクタイを外すと白いカッターシャツでは様になりません。そのために、私はこれまで着たことのないカラーシャツを着るのが何となく恥ずかしく思いました。
また、ブレザーも新しく買う必要がありました。私はスーツは買いますが、ブレザーはあまり着ることはありませんでした。どんなブレザーを着たらよいのか悩みました。
ブレザーは予想以上に、高い買い物でした。ブレザーや、カラーシャツ、そしてパンツや靴などをそろえると、相当な買い物になりました。
クールビズになると、ファッションセンスが問われます。センスよく着こなすのはなかなか大変でした。私の友人の中にはファッションセンスが豊かで、クールビズのファッションを見事に着こなしている同僚もいました。
ところが、私はこれまでスーツ以外はあまりファッション用品を買うことがありませんので、どんなものを着たらよいかわかりませんでしたが、ネクタイを外すと体が楽になって、疲れがまったく違いました。
暑い夏でもクールビズのおかげで、リラックスして仕事をすることができました。
ファッションに無頓着だった私も、クールビズのおかげで、少しはファッションに気を配って、ちょっとセンスが良くなったように思いました。
今はネクタイを締めることはなくなりましたが、現役のときのクールビズのことを思い出しました。
2020.5.7.(木曜日)午後1時30分
里山 歩樹 (藪野 正昭)