ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「母の思い出」

今日は、5月10日。

「母の日」です。

 

5月の10日がなぜ母の日なのか私は子供の頃から不思議に考えていました。いまだになぜ今日が「母の日」なのかわかりません。ご存知の人がおられましたら教えてください。

 

私は母のことを思い出すと、いつも忙しく働いている姿が一番記憶に残っています。私は、私がまだ小学生のときに父を亡くして、そのあとは、母が祖母と一緒になって私達3人兄弟を育ててくれました。

 

ふるさと川西の平野というところで、商店を開いて、生計を立てていました。私の子供の頃は、村には母が経営している店が一軒しかありませんので、そのため、店は休みがなく、毎日、営業していました。

 

店では生鮮食料品をはじめあらゆる物を売っていました。今でいうコンビニのような店でした。その店を母は祖母と一緒になって経営していました。

 

商品の仕入れから配達まですべてやっていました。そのため、母は朝早くに商品の仕入れに出かけて、店に商品を並べてから、近くの家に注文を取りに行って、そのあと商品を配達していました。

 

そのため、朝早くから夜遅くまで働きづめでした。土曜日も日曜日も店を開けていたため、母には休みはありませんでした。

 

このため、私には、母の働く姿しかあまり記憶がありません。母はよく、「休みがあるサラリーマンがうらやましい!!」と言っていました。そして、母は私が休みがあるサラリーマンになることを期待していました。

 

そんな母にも、趣味がありました。その趣味の一つが編み物でした。毛糸を買ってきて、手編みでセーターなどを作っては、知人に贈っていました。そして、人形作りにも取り組んでいました。今も、母が作ったかわいい人形が飾ってあります。

 

そして、母が一番楽しそうにしていたのは、花づくりでした。今のところに引っ越してからは、庭に花を植えて、育てることを楽しみにしていました。

 

母は今の家を建築するときには、庭づくりにこだわって、庭の中にはいろいろな花の植木を植えていました。

 

我が家の庭には、梅の木、椿、バラ、さつき、つつじ、あじさいなどの花がたくさん植えられています。そのため、毎年、季節折々にはきれいな花が咲いてくれます。

 

そして、母は自分でいろいろな花を育てていました。春はチューリップの花、秋には菊の花を植えていました。チューリップはプランターや植木鉢に何十個も球根を植えていました。

 

春になると、赤や黄色、白などのカラフルなチューリップが咲きました。チューリップは今も春になるときれいな花を咲かせてくれます。

 

私はよく母から、チューリップの球根や花の苗を買ってくるように頼まれました。私はよく花の苗を、何十個も買って帰りました。母は私が買ってきた花の苗を丁寧に植木鉢やプランターに植え直して、庭のあちこちに置いていました。

 

苗を植えると、しばらくするとかわいい花が咲きました。花の名前はよくわかりませんでしたが、マリーゴールドや、すみれ、パンジーなどカラフルな花が多かったように思います。

 

母はその花を玄関の前等に並べて、外を通る人にも見えるように置いていました。そのため、我が家の周りには、いつも季節の花が咲き誇っていました。

 

よく通りがかった人の「わーきれいねー!」という声が聞こえてきました。母はその外の人の声を聞くとうれしそうにしていました。

 

母は特に、菊の花を育てるのに熱心でした。母は、「菊は子供と同じ。世話が大変だけど、世話をすると大きく育ってくれる!!」と言って、毎日菊に水をやっていました。

 

母は育てた菊の花を、村の品評会に出店して、表彰してもらったこともありました。母は一生働きづめでしたが、その中で、花づくりがただひとつだけの息抜きだったように思います。

 

母には大変苦労をかけました。母は女手ひとつで私達三人の子供を育ててくれました。今考えると本当にすごい母でした。本当に立派でやさしい母でした。

 

今日は母の日です。母は私の自慢の母でした。

本当に、やさしい素晴らしい母でした。

 

今日の母の日には、母が大好きだったバラの花を贈りましょう。

 

 

母へ

 

「本当にありがとうございました!!」

 

 

2020.5.10.(日曜日)午後12時20分

里山 歩樹 (藪野 正昭)