今日は7月23日(祝)。
「海の日」で祝日です。丁度、東京オリンピックの開催まであと1年となりました。
ところが、世論調査では、東京オリンピックの再延長と中止を主張している人が、全体の約7割近くもあるとのことで、東京オリンピックの開催が危うくなりつつなります。
私も現状のコロナ感染が全国に広がっている状況を踏まえると、東京オリンピックを東京で開催するのがよいのかどうか迷っています。
何よりも問題なのは、コロナ感染は今は全世界に広がり、感染者数は1500万人を超えている状況で、死者は60万人を超えています。そのため、世界各国では、入国制限やロックダウンをしているところが多数あります。
このような状況の中では、たとえ東京のコロナ感染が落ち着いてきても、世界から何百万人もの人がやってくるオリンピックを、東京で開催するのは、無理のように思います。
日本は東京オリンピックを開催するため、長年、大変な努力をしてきました。これまでに莫大な経費をかけて準備を進めてきました。
このことを踏まえると、何としても東京オリンピックを来年開催しようと考えるのは当然です。仮に、東京オリンピックが再延長や中止となれば、政府の責任が問われ、内閣総辞職などの大ごとになります。
私も東京オリンピックの開催を心から願っていますが、単に私的な希望だけではオリンピックを開催することはできません。
オリンピックは国際的イベントであり、世界に対する責任があります。政府はこれまでの方針にこだわらずに現状を冷静に判断して、全世界に説明できるような状況にして最終結論を出すべきです。
最後は国のリーダーである安倍総理が、決断すべきだと考えます。大変難しい決断ですが、逃げることはできません。
全世界に説明できる、そして、世界の同意を得る決断を年内には出す必要があります。あまり結論を延ばすのはよくないと考えます。年内にも、予定通り来年夏に開催するか、再延長か中止か、世界に示すべきでしょう。
私は、今回の事態は、オリンピックのあり方を根本から考え直すよい機会だと思います。近年のオリンピックはあまりにも商業主義的になり、巨額の経費がかかるイベントになりました。
ビジネスが優先されるイベントになってしまったと思います。私は今回のコロナ問題をきっかけに、オリンピックをかつてのように、アマチュアスポーツを中心とした、スポーツイベントに戻すべきだと思います。
あまりに巨額の経費がかかります。オリンピックは開催に巨額の経費がかかるイベントになりました。オリンピックの開催に巨額の経費をかけることは、無駄だと思います。
世界にはもっと費用をかけるべき問題が山積しています。何兆円もの経費を世界の貧困の解消や、福祉の向上に使えば、世界はもっとよくなるでしょう。
また、オリンピックをある一つの国の都市で開催する必要はありません。世界各国の都市に分散して開催すれば、経費も大幅に少なくなるはずです。
情報化が進んだ時代で、これまでのように一つの都市に全競技を集中して開催する必要は全くありません。世界の全都市に分散してやれば、オリンピックの性格もずいぶん変わると思います。
私は、東京オリンピックを、オリンピックのあり方を見直す機会にできないかと考えます。
そうすれば、コロナ問題も、よいきっかけになったと思います。
「東京オリンピックをきっかけに、オリンピックを見直しましょう!」
2020.7.23.(木曜日)午後2時15分
里山 歩樹 (藪野 正昭)