今日は、今年に入って一番の寒さです。
私は寒さに弱いので、毎日大変です。しかし、よく考えてみると、私が子供の頃は、今よりもっともっと寒かったように思います。今は寒くても、便利な暖房器具があります。ストーブ、空調器などをつけると、家の中は暖かくて、快適に過ごすことができます。
私が子供の頃は、あるのは火鉢やこたつだけでした。寒さも今よりもっともっと寒かったように思います。子供の頃は、寒い日にはよく水道管が破裂して、困った事がありました。雪もよく降りました。朝、寒くて目が覚めて外を見ると、周囲は一面の銀世界でした。
大雪もよく降り、20cm以上積ったこともありました。寒い時期になると、周囲の川や池に氷が張っていました。今はいくら寒くても、川に氷が張ることはありません。このように考えると、いわゆる地球温暖化が確実に進んでいるように思います。
子供の頃、寒い日は、広場や畑でたき火をして暖を取ったことが記憶に残っています。落ち葉や木ぎれを集めてきて、よくたき火をしました。たき火をすると、自然と人が集まってきました。
たき火は暖を取る唯一の手段でした。今では、たき火をすることは禁止されています。子供の頃にしたたき火がなつかしいですね。
私は、気候のことはよくわかりませんが、温暖化が確実に進んでいることを体感できますね。温暖化が進み、自然環境や生態系が変化していることを実感します。そのせいで、今年はかつてない大きな台風がやってきたり、洪水で大きな被害が出ています。昔は、こんなことはありませんでした。
私は、自然が、怒っているように感じます。温暖化は今や、世界で最も重要な問題となっています。温暖化問題については、かつては日本が最も熱心に取り組んでいました。世界で一番環境対策が進んでいる国でした。
約20年前に、日本ではじめて京都でCOP3が開催され、京都宣言がまとめられました。日本でもその京都宣言を受けて、各種の省エネ対策を実施するようになりました。夏になったら実施するクールビズも、その一環でした。
私は当時、経済団体に務めていましたが、そこで、京都宣言をうけて、「地球環境にやさしい企業行動実行委員会」を設置して、神戸市内の企業に省エネの啓発を行ったことがあります。神戸は環境対策に、全国の中でも、一番熱心な都市でした。
ところが、今の神戸は震災からの復興に精一杯で、環境対策には以前ほど熱心ではなくなったように思います。私が今、最も懸念しているのは、石炭火力発電所を二基、神戸の市街地に建設しようとしていることです。
COP25で日本は、世界各国から石炭火力発電を止めるように要請されました。日本がいまだに石炭火力発電を主力の発電源として推進していることに強い反対意見が出たと聞きます。
石炭火力発電は、CO2を最も発生するので、世界各国、中でもヨーロッパでは石炭火力発電を禁止するようになっています。この世界的な流れに逆らって、神戸がなぜ石炭火力発電所を二基も建設するのかよく理解できませせん。
神戸には、震災後に石炭火力発電所が一基建設されました。その一基の発電所で神戸全体の電力をまかなえるはずです。今も温暖化対策の強化が、世界的課題となっています。なぜ二基もの電力発電所を建設する必要があるのか疑問です。
神戸は、風力発電や、太陽光発電にもっと力を入れて、神戸CO2の出さない世界で最も地球環境にやさしい都市を目指すべきではないでしょうか。
神戸の街にはCO2をたくさん発生する石炭火力発電所は必要ないと思います。
皆さんはどのようにお考えですか。
2019.12.9.(月曜日) 里山 歩樹 (藪野 正昭)