ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「ひな祭」

今年もあっというまに3月に入りました。

明日3日は「ひな祭」の日です。朝刊を読んでも、新型コロナの話が相変わらず紙面を埋めています。

 

今年も春本番のよい季節になったにもかかわらず、今年は春からコロナに振り回されています。新聞の論調を見ていると、先般の政府の全国一斉休校宣言は、批判する方が多いようですね。

 

安倍首相に対する不信感がますます高くなっているように感じます。トップは批判されるものです。ここはガマンですね。

 

首相には危機感を持って、コロナリスクに全力で取り組んでもらいたいものです。国のリーダーの力が問われています。

 

それはさておいて、ひな祭ですね。私の子供の頃のひな祭のことを思い出します。私は兄弟3人が男ばかりでしたのでひな祭の日でも、家でおひなさんを飾ることはありませんでした。

 

その代わり、母はちらしずしを作ってくれた思い出があります。母が作るちらしずしは、大変おいしかったことを思い出します。

 

母は、赤、白、緑の3色ひしだんごを作ってくれました。その3色のだんごを、火鉢の炭火で焼いて食べました。火であぶると3色だんごがやわらかくなりました。

 

少し焦げた3色だんごは、香ばしい香りがしました。私はそのひしだんごを砂糖をつけて食べるのが大好きでした。

 

私が子供の頃は兄弟3人が男ばかりでしたので、ひな人形を飾ることはなかったので、母はさびしい思いをしたようです。その代わり5月の節句の日には、自宅の近くに大きなこいのぼりを上げてくれました。

 

我が家の畑の中に、高い木を立てて、その木に大きなこいのぼりを吊るしてくれました。我が家のこいのぼりは、大きいこいのぼりで文字通り、風が吹くと屋根より高く泳いでくれました。

 

私たち兄弟は、我が家のこいのぼりが自慢でした。こいのぼりは、おじが我が家の山から高い杉の木を切ってきて、自宅のすぐ近くの畑の中に、こいのぼりをつるす木を立ててくれました。

 

私たちが子供の頃は、子供がいるどの家でも大きなこいのぼりを立てていました。私の子供の頃は、田舎の家には広い庭がありました。

 

その庭の一角に、高いこいのぼりを立てていました。どの家も子供の成長を祈って、3月にはひな祭、5月にはこいのぼりを流して、お祝いをしていました。

 

当時は現代のように豊かな時代ではなかったと思いますが、季節ごとのお祝い行事にはどこの家も立派なひなを飾ったり、こいのぼりを作っていました。現代は、便利な時代になりましたが、昔のような行事はしなくなりましたね。

 

私の娘のひな祭の日には、家内が、立派なひな飾りを家の日本間で飾ってくれました。8畳の部屋いっぱいになるほどに大きな立派なひな飾りでした。

 

娘はその立派なひな飾りを見て、大変喜んでいました。母もきれいなひな飾りを見て、「女の子がいると綺麗で良いね!」と言って喜んでいました。

 

今は、新しい家に移ったのでこいのぼりはできなくなりました。その代わり、家内が兜と弓の飾りを床の間に飾ってくれました。

 

我が家では家内が今も、季節ごとの飾りをしてくれています。便利な時代になりましたが、日本のすぐれた文化や行事はこれからも、いつまでも、続けていきたいものですね。

 

今は豊かな時代になりましたが、何か大事なことを忘れてしまったのではないかと感じますね。

 

日本の豊かな文化や精神はこれからも大切にしていきたいものです。

 

 

2020.3.2.(月曜日)午後12時5分

里山 歩樹(藪野 正昭)