ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸空港について考える」

私は、現役時代に、神戸の経済団体で地域プロジェクト等の推進を担当していました。

当時は、兵庫・神戸は大変元気なときでしたので、兵庫県や神戸市には大規模なプロジェクトがたくさんありました。

 

例えば夢の懸け橋とも言われていた明石海峡大橋、さらには大規模放射光施設(SP8)の誘致活動、大阪湾岸道路の建設促進など様々な大規模プロジェクトがありました。

 

これらのプロジェクトの中でも、最も重要なプロジェクトは神戸空港建設促進でした。神戸空港は過去にいろいろな規制があり、難しいプロジェクトでした。

 

神戸空港は一時は、神戸沖に国際海上空港として建設が決まりかけていましたが、当時の公害問題から神戸市が反対したため、神戸沖の空港建設は流れました。そのときの、国と、関西の行政や経済界の批判はすごいものがありました。

 

あのとき神戸が反対しなければ、今の関西国際空港はずっと早く、神戸沖に建設されていたでしょう。関西国際空港の建設が遅れたために、関西経済の発展も大きく遅れることになりました。

 

ところが、神戸市はいきなり神戸に空港が欲しいと言い出して、神戸空港の建設推進を国に陳情することになりました。

 

私は、当初から空港担当で、神戸空港建設の要望書を国や関係先に持って回ったら、強い反発がありました。当初は、国の運輸省をはじめ、国会関係者の反対は、けんもほろろでした。

 

私はそのとき、神戸空港の建設は、とても無理だと思いました。しかし、その陳情活動を長年にわたって繰り返しているうちに、徐々に、空気が変わってきて、地方空港として建設が認められることになりました。

 

神戸空港が実現するとは、奇跡のように思われました。神戸空港の実現のために、兵庫県、神戸市の行政や経済界は大変な経費と時間をかけました。

 

神戸空港が完成して、神戸空港から羽田空港に飛び立つ一番機には私も招待されて、JALの一番機に乗ることができました。

 

一番機が神戸空港から飛び立ち、明石海峡大橋の上を通って、東京へ向かって飛ぶ航空機の窓から眼下に、神戸の街を見たときは、感無量でした。神戸の街が輝いて見えました。

 

神戸空港は、その建設の経緯から、いろいろな厳しい規制があって、十分に機能できない状況が続いていましたが、昨年から規制緩和が徐々におこなわれて、少しずつ便数や利用客も増えていると聞きます。

 

それでこれから神戸空港の在り方ですが、私は神戸空港を関西と地方空港をつなぐ、国内チャーター飛行機のターミナル空港に整備してはどうかと考えます。

 

これからは、観光客数がどんどん増える時代だと思います。海外の観光客も、近年は日本全国の地方へ行く旅行者が増えています。

 

そこで神戸空港を、全国地方空港を結ぶチャーター飛行機の拠点空港として、国内の空港を利用した観光客の一大拠点として整備したらどうかと考えます。

 

いわば貸し切り観光バスのように、貸し切りチャーター飛行機を神戸市内から全国の地方空港に飛ばすのです。

 

できることなら、地元の官民が連携して、チャーター飛行機運航のための株式会社を設立してはどうかと考えます。

 

神戸では行政と経済界は、国際線の飛行機が神戸空港で飛べるようになることを強く要望していますが、それができたら、私もよいと思います。

 

しかし、それにはいろいろな反対があるようなので、神戸空港は、東南アジアなど近くの国へのチャーター機を神戸から飛ばすことを考えたらどうでしょうか。チャーター機なら、反対は少ないと思います。

 

内外観光客や旅行者のために地方へ飛ぶ飛行機のハブ空港として整備してはどうでしょうか。私の思いつきと言われるかもしれませんが、神戸の活性化のためには、何か思い切った対策が必要です。

 

せっかく苦労して建設した神戸空港を最大限に活かすために、神戸空港を兵庫・神戸の官民が協力して、日本はじめてのチャーター飛行機のターミナル空港として利用することを考えてほしいですね。

 

兵庫県・神戸市では規制緩和を要望するだけでなく、知恵を出して、自力で、神戸空港を利用して、地域の経済を活性化することを考えるべきだと考えます。

 

地元の官民が協力して、神戸空港を拠点とした、神戸空港チャーター飛行機株式会社を設立して、神戸空港と内外の空港をネットワークでつなぐ、チャーター飛行機の一大ハブ拠点として利用してはどうでしょうか。

 

神戸空港を、内外へのチャーター飛行機の拠点にしましょう!」

 

2020.3.6.(金曜日)午後11時35分

 

 

里山 歩樹 (藪野 正昭)