ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【神戸通信】ー「神戸の博覧会の思い出」

今年は、神戸ポートピア博覧会が1981年に開催されてから40年になります。

1981年に、人工島ポートピアアイランドの街開きを祝して、開催されました。日本で初めて開催した地方博覧会でした。

 

普通博覧会は国などが開催しますが、ポートピア博覧会は神戸の行政と経済界が協力した初めての地方展覧会でした。最初はその成功が危ぶまれましたが、開催すると予想を大きく上回る1600万人以上の人が全国から訪れました。

 

仕事の関係で、ポートピア博覧会には何度も出かけました。博覧会場では地元企業がパビリオンをつくっていました。神戸製鋼川崎製鉄やUCCなどが独自にパビリオンを建設して、大変なにぎわいでした。

 

1981年のポートピア博覧会が開催されたときは、神戸がもっとも輝いていたときでした。ポートアイランドは山を削って海を埋め立てててつくった人工島でした。当時は「海上文化都市」と言っていました。

 

その山をつぶして海を埋め立てる手法は「山、海へ行く」と言われて、有名になりました。全国から、神戸の画期的な手法による都市づくりには高い評価がされて、神戸は「株式会社神戸市」と言われていました。

 

今年はそのポートピア博覧会から40周年になります。博覧会が開催された時代は神戸がもっとも元気なときでした。

 

神戸の都市は経済もこれからますます発展すると期待されていました。博覧会のあと地には、ファッションタウンと、コンベンションセンターが建設され、神戸の一大経済拠点に発展しました。

 

そのファッションタウンにはワールド、アシックス、田崎真珠、UCC上島珈琲、ポートピアホテル、ユーハイムなどの神戸企業が集積しました。

 

ところが26年前の阪神・淡路大震災によって神戸は壊滅的な被害を受け、その後遺症で神戸経済は長い停滞時代を迎えることになりました。関西では2025年には大阪で大阪・関西博覧会が開催されることになっています。

 

博覧会は大阪で開催されますが、神戸でも大阪万博をきっかけに神戸の経済と産業の発展を図るようにする動きがあります。大阪博覧会を目指して、三宮都心の再開発や神戸空港の国際化、都市交通網の再整備などが計画されています。

 

神戸はもう一度40年前のことを思い出して、神戸のコロナ後の新しい街づくりのために行政と経済界が一体となって40年前のような先進的な取り組みが始まることを期待します。

 

街づくりでもかつての神戸のように、革新的なアイデアによる新しい都市づくりが進むことを心から期待します。

 

 

2020.1.9.(土曜日)午後1時35分

里山 歩樹(藪野 正昭)