ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】―ルミナリエ伯父さん

神戸の冬の風物詩「神戸ルミナリエ」もあと数日となりました。

 

かつての同僚からのメールによると、今年は例年以上に寒くて、来

場者数の減少しているようです。若い職員は警備や募金の応援にい

っていますが、長時間、寒い中を立ちっぱなしで大変だと嘆いてい

るようです。

 

このルミナリエを、第一回から先頭に立って推進して来られた方が

おられます。神戸では「ルミナリエ伯父さん」と言われて有名な人

です。その人は、震災当時、神戸商工会議所の副会頭をされていた

太田敏郎ノ―リツ社長(当時)です。当時の会頭からルミナリエ

担当を依頼されました。

 

最大の課題は開催資金です。震災直後は行政も企業はイベントどこ

ろではありません。そこで太田さんは、自ら神戸の主要な企業のトッ

プに直接、協賛金の依頼に足を運び、5億以上の募金を集められま

した。訪問された企業は100社を超えました。企業のトップも太

田さんに直接頼されると断ることが出来ません。

 

太田さんは自らをルミナリエ伯父さんと言って、経営者は「わしか

ら電話があるのを恐れとる」と言って、よく笑っておられました。

ルミナリエが20回も継続してこられたのもルミナリエ伯父さんが

おられた御蔭です。率先垂範、自ら陣頭指揮で行動されますので、

部下も動かないわけにはいけません。

 

私は、太田さんに数年間ご指導を頂くことが出来ました。それは今
も、私の財産です。トップはどうあるべきかを教えて頂きました。

私は経済団体の職員として多くの経営者と接する機会がありました

が、太田さんは、私が最も尊敬する経営者です。

 

ルミナリエは毎年資金不足問題で継続開催が話題になっていますが、

太田さんはその都度「ルミナリエの火を消してはあかんと」と主張

され、今も頑張っておられます。

 

今年は来場者数が減って市民募金も減少しそうです。

皆さん、これからルミナリエを見にいって、100円募金にご協力

をお願いします。

2014.12.11. 里山 歩樹